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2019年、みんなのベスト3

(1)>910さん

いよいよ2019年の私的ベスト3の発表の時期が来ました。11月いっぱいまで1年間聴いたアルバムの中から。新譜の購入枚数が、今年はちょっと時期をずらして昨年12月から今年11月までで合計100枚(国内盤27枚、ECM37枚、それ以外の輸入盤36枚)。ストリーミングの導入もあってか少し減りました。そんな中でのベスト3なので、けっこう偏っているかも。そして特別賞として、ECMの未CD化作のストリーミング配信が実現して、ECM本編で3枚を残して(合計29枚)聴けるようになったので、このシリーズを。時代は確実に変わっていますね。下記の3枚は順不同です。あくまでも個人的なベスト3ということで、よろしくお願いします。私が上原ひろみを多く選ぶのは既定路線だし(だって良いんだもん)、デイヴ・ホランドは皆に広く受け入れられるかは疑問だし。次点のEthan IversonのECM盤はECMでもこういう普通のジャズのアルバムが出るのか(過去にないわけではないですが)という、驚きもありの選定です。

■LIVE/チック・コリア(P)・アコースティック・バンド(Stretch)
Live/Chick Corea(P) Akoustic Band(STretch) - Recorded January 13, 2018. John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Gale Moran Corea(Vo on 13) - 1. Morning Sprite 2. Japanese Waltz 3. That Old Feeling 4. In A Sentimental Mood 5. Rumba Flamenco 6. Summer Night 7. Humpty Dumpty(Set 1) 8. On Green Dolphin Street 9. Eternal CHild 10. You And The Night And The Music 11. Monk's Mood 12. Humpty Dumpty (Set 2) 13. You're Everything

ライヴでCD2枚組。68分+66分と長尺。チック・コリア作は1-2、5、7、9、12-13曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。このメンバーでは20年ぶりのアルバムということで、やはりこのトリオは素晴らしい演奏をするなあと、改めて実感。チックのカチッとした知的なピアノが好みの上に、オリジナルでもスタンダードでも安定したトリオの演奏。2曲目は意外にも日本的ではないけれど、このトリオらしくて面白い。5曲目の複雑なアレンジについていけるのは、やはり彼らだからかと。オリジナルとスタンダードのバランスも良くて、過去の再演曲も多くて長尺なライヴになってるけれども、聴いていて時間の過ぎるのがあっという間です。それぞれが別々に歩んできた20年間を上乗せした、素晴らしい演奏を聴けます。(19年5月22日発売)

■Spectrum/上原ひろみ(P)(Telarc)
Spectrum/Hiromi Uehara(P)(Telarc) - Recorded February 2-22, 2019. - [CD1] 1. Kaleidoscope 2. Whiteout 3. Yellow Wurlitzer Blues 4. Spectrum 5. Blackbird 6. Mr. C.C. 7. Once In A Blue Moon 8. Rhapsody In Various Shades Of Blue 9. Sepia Effect [CD 2 Bonus Disc] 1. BQE 2. Sicillian Blue 3. Choux A La Creme 4. Pachelbel's Canon 5. Show City, Show Girl 7. Daytime In Las Vegas 8. The Gambler 9. Place To Be

5曲目はビートルズの曲、7曲目はジョージ・ガーシュインの曲を変奏曲風(クレジットに他作曲者名が書いてあるけどこの曲に含まれている)に、他は全曲上原ひろみの作曲。ソロ・ピアノのアルバム。[CD1]は73分収録。1曲目がタイトルの通り、その景色に幻惑されるような、それでいてはっきりとした輪郭を持っているピアノにひきこまれます。フレーズも速く、これぞ彼女の世界という感じ。しかし、2曲目はしっとりとしたバラードで、それでいて独特な彼女の感性を持っていてなかなか素晴らしいです。メカニカルだったりトリッキーだったりした表現は今でも出てきますが、超絶技巧とともに円熟の境地を垣間見せてます。その響きからか音色からか、どの曲も表現が異なっていて(ストライド奏法の場面も)、聴いていて心地良い。(19年9月18日発売)

■Good Hope/Dave Holland(B), Zakir Hussain(Per), Chris Potter(Ss, Ts)(Edition Records)(輸入盤) - Recorded September 21 and 22, 2018. - 1. Ziandi 2. J Bhai 3. Lucky Seven 4. Suvarna 5. Island Feeling 6. Bedoun Trail 7. Good Hope 8. Mazad

(19/11/09)1、5、7曲目がクリス・ポッター作曲、2、4曲目がザキール・フセイン作曲、3、6、8曲目がデイヴ・ホランド作曲。シンプルな編成ですが、変拍子等、それから個々のテクニックなど、やっていることがあまり激しい曲がない(音数が多めの曲は多い)代わりにけっこうスゴく、何気なく聴いていると聞き逃してしまうような繊細な部分もあります。変拍子は特に、3人とも得意とする内容だけにさりげなく高度に合わせてしまうところがミソ。打楽器がタブラを主体とするフセインだけですが、やはり3人が3人ともテクニックあるなあ、と思わせる内容です。特にフセインのソロが超人的だし、聴いていると麻薬的なリズムです。そして時に表れるユニゾンや対位法的なフレーズもなかなか(2、8曲目など)。でも淡々としています。

(特別賞)
ECMの未CD化作のストリーミング配信(計29枚)(CDではないですが)

(次点)
エッセンス/ミシェル・カミロ(P、Bandleader)(Sony Music)
アコースティック・ウェザー・リポート2/クリヤ・マコト(P)、納浩一(B)、則竹裕之(Ds)(Sony Music)
Common Practice/Ethan Iverson(P) Quartet/Tom Harrell(Tp)(ECM 2643)(輸入盤)


(2)>大吉GUYさん

一年間の御無沙汰でした(玉置宏調)。50年代西海岸ものという狭すぎる好みもいよいよハッキリしてきて、今年も数少ないながら旧譜ばかり買ってました。というわけで、基本的に新譜紹介という、ここの趣旨とは外れてしまうのですが、ジャズエールという店を知ってしまったがために買うことになったFRESH SOUND盤を挙げたいと思います。御寛恕ください。

■1.Cy Touff & Richie Kamuca Quintet & Octet / Primitive Cats
バス・トランペット奏者のサイ・タフと、私の好きなリッチー・カミューカのアルバムを、オリジナル未収録曲も含めて復刻したもの。バス・トランペットってトロンボーンみたいな音がするんですねぇ。

■2.Guy Lafitte & His Quartette & Quintette Featuring Geo Daly
フランスのスウィング系テナー奏者、ギ・ラフィットと、ヴィブラフォン奏者ゲオ・ダリとの共演をカップリングしたもの。少しおとなしめの曲が多い気もしますが、古臭い感じが良いです。

■3.Herbie Mann / Yardbird Suite
同名アルバムに、別のアルバムに収められていた曲をまとめて収めたもの。お徳用みたいなのばっかりで気が引けます。申し訳ない。


(3)>ゴロピカリさん

今年は買ったCDは10数枚。
あまり聴きませんでした。
そのなかで、こんな風になりました。

■Kelly Blue / Dan Nimmer
■Trinacria / Andrea Beneventano
ちょーがつくほどオーソドックスな演奏。
何だかホッとします。

■Patterns / 高澤綾
久しぶりのラッパものです。
若い女性だから買ったわけではありません!!!!


(4)>miyukiさん

ご無沙汰しました。
(毎年、この言葉で始まりますが)
今年は、ハズレのアルバムが多かったです。
その中からよく聴いたものをベスト3にしました。

■①LEO RICHARDSON QUALTET  "The Chase" (2017/Ubuntu Music)
Leo Richardson (ts)
Rick Simpson (p)
Mark Lewandowski (b)
Ed Richardson (ds)

私の好きなハードバップ全開と言った感じです。
とても気持ちよく聴けるアルバムです。

■②RENEE ROSNES ”Beloved Of The Sky” (2018/Smoke Sessions)
Renee Rosnes(p),
Chris Potter(as, ss, fl),
Steve Nelson(vib),
Peter Washington(b),
Lenny White(ds)

リニー・ロスネスとクリス・ポッターはとても相性が良いと思います。
vibが入っているので、雰囲気がぐっと柔らかくなっているように感じました。

■③MIKE LeDONNE "Partners in Time” (2019/Savant)
Mike LeDonne (piano)
Christian McBride (bass)
Lewis Nash (drums, vocal on track 1)

安心して楽しめるアルバムです。
クリスチャン・マクブライドの重厚なソロも良いです。
1曲ヴォーカルが入っているのですが悪くなかったです。


(5)>baikinnmannさん

”ベスト3”今年で11度目の参加となります。
今年新旧問わず新たに出会った66作品の中からの選出です。宜しくお願い致します。

2019年JAZZベスト ~今年のアルバムベスト3♪♪♪
■☆Michele Di Toro & Yuri Goloubev / Duonomics(Caligola 2018.7録音)
Michele Di Toro (p) Yuri Goloubef (b)
ロマンチックで美しい音色でお気に入りのイタリアのピアニスト ミケーレ・ディ・トロ(1974-)とクラシック出身でテクニック・安定感抜群のロシアのベーシスト ユーリ・ゴロウベフ(1972.7.27-モスクワ生まれ)のデュオ作品。
全10曲、2人それぞれのオリジナル1曲ずつ、B.エヴァンス1曲、後はスタンダード曲と、何れも良曲ばかりです。
1曲目 “Gentle Rain”から涙が出そうになるほど美しすぎるDUO、その後の曲も素晴らしく最終曲まで感動できる作品です。

■☆SHALOSH / Onwards and Upwards(ACT 2018.11録音)
Gadi Stern (p.rhodes.micro korg) David Michaeli (b) Matan Assayag (ds)
イスラエル発ピアノトリオ SHALOSH(シャロッシュ)の最新作はACTから。デビュー作の「The Bell Garden」では、クラシックの要素とプログレ的な部分もあり壮大な独自の世界を持っていると感じさせられましたが、最新作はよりそのスケールが大きくなった感じです。
イスラエル恐るべし!ジャズに留まらずジャンルを超えた名作だと思います。

■☆Michael Stephans / Dave Liebman / Marc Copland / Drew Gress
「Quartette Oblique」(Sunnyside 2017.6.3ライブ録音)
Michael Stephans (ds) Dave Liebman (ts.ss)
Marc Copland (p) Drew Gress (b)
ドラムスのマイケル・ステファンズ(1945.6.9-)率いるワンホーンカルテット「Quartette Oblique」のデビュー作は、米国発ライブアルバム。
1曲目マイルス作”Nardis”…気合が入っている。デイヴ・リーブマン(1946.9.4-)の刺激的なサックスが炸裂し脳天直撃??で目が覚めます。
マーク・コープランド(1948.5.27-)のヒートアップしたピアノにもびっくり!
続く演奏もみんな素晴らしく、ラストSo Whatで熱くカッコよく終演。
2017年6月3日のライブ当時ドリュー・グレス(57歳)以外は、70歳前後の大ベテランながらキレと迫力、個性のぶつかり合う熱演です。

次点 ♪♪ ~BlueNoteとECMからそれぞれ海外で活躍する日本人アーチストのリーダーアルバムてす。
★Chihiro Yamanaka / Prima Del Tramonto(Blue Note 2019.4録音)
山中千尋(p) 脇義典(b.el-b) #1-5,7,10 John Davis (ds) #1-5,7,10)
Vicente Archer (b.el-b) #6,8-10 Damion Reid #6,8-10
ブルーノート80周を記念、またフランスのピアニスト ミシェル・ペトルチアーニ(1962.12.28-1999.1.6)の没後20周年へのオマージュでもある作品。
デビュー当時(18年前)と変わらず瑞々しい千尋サウンド健在です。

★Fukumori Shinya Trio / For 2 Akis(ECM 2017.3録音)
Matthieu Bordenave (ts) Walter Lang (p) 福盛進也 (ds)
ECMで数少ない日本人のリーダーアルバム。日本の名曲を何曲か取り上げており、和の心満載の素晴らしい作品です。ドラムスの福盛進也(1984.1.5大阪生まれ)さんは、音楽を学ぶ為17歳でアメリカ、29歳でドイツに渡り活動しているとのことです。


(6)>易満妙さん

今年は、1枚だけ購入。
パッケージ盤でなく、MP3 DL盤。
というか、DL盤のみの販売。

Jim Hall Live in London/Harkit Records/1966.6.11

2003年に、Harkit Recordsよりパッケージ盤が発売予定だったのが
何らかの理由により延期、Amazon MusicのDL版で、2019/6/21に上梓されました。


(7)>A.tomyさん

■「LIVE AT THE SENATOR / Steve Hougton」(JazzCompass)
■「DUENDE / 津上研太BOZO」(Ewe)
■「ADORO TE DEVOTE / 小坂直輝&ジョージ大塚」(Naomusic)

上2枚は「CD聴きの会」に持ち込み、「上半期ベスト3」にも選出したモノ。

そして、3枚目は先日のライブ会場で購入したモノ。ココが大事!
賛美歌のジャズ化ということで若干の物足りなさは残るのだけれど、
記憶に蘇るあの低音の効いた熱演を脳内でオーバーダブすれば問題なし。
ボーダーレスなピアニストと、シンバル生めかしいドラマーとの大いなる共演♪


(8)>ねひつじさん

■・Leo Smith 『Divine Love』(ECM・1979)

 Wadada Leo Smith (tp,flh,steel-o-phone,gongs,per), Dwight Andrews (a-fl,bcl,ts, triangles,mbira),
Bobby Naughton (vib,marimba,bells), Charlie Haden (b), Lester Bowie (tp), Kenny Wheeler (tp)

 ほぼ全編でヴィヴラフォンが柔らかく響いて甘い雰囲気、Leo Smithのトランペットが引き締めます。
 フリージャズですが、聴いている方がフリーな気分になります。

■・Uli Beckerhoff 『Private Life』(Nabel・1992)

 Uli Beckerhoff (tp), Matthias Nadolny (ts), John Abercrombie (g), John Taylor (p), Michael Berger (key), Gunnar Plumer (b), Jo Thones (ds)

 あまりよく知らないドイツのトランぺッターですが、John AbercrombieとJohn Taylorの名前があったので買いました。
 ヨーロッパらしく寒色系でクールなサウンドですが、tpとts, ギターとピアノ、
それにシンセサイザーがバランスよく配されていて、トータルでとても良く出来ていると思います。

■・Jessica Williams 『Encounters Leroy Vinnegar with Mel Brown』(Jazz Focus・1994)

 Jessica Williamsのアルバムを買ったのはこれが初めてですが、
細やかなタッチと芯の強さが両立しているようでとても気に入りました。
ベテラン二人と組んだトリオでのライヴで雰囲気も最高、選曲も実に渋い。


(9)>Tさん

■1.  Sadao 2019 Live at Bluenote Toyo / 渡辺貞夫
 アルバムとしては、79年の「モーニング・アイランド」まで遡る
スティーブ・ガッドとのリユニオンとなるステージの実況録音盤。
基本はアコースティックジャズやけど、ガッドが叩くことにより、
70年代末~80年代にかけてのフュージョン的なキレの良さが
そこはかとなく感じれて、その塩梅が実に気持ちよかった。
ガッドが叩くことを前提に、既存曲のアレンジに手を加えた
近年の貞夫さんの右手ともいえるピアノのラッセル・フェランテの仕事も見事。
貞夫さんとガッドの久しぶりの邂逅のリエゾンに徹しながら、
80年代ジャズ~フュージョンの空気を少しずつそこへ吹かせてるかのような
ベースのジョン・パティトゥッチ。
貞夫さんの音楽の歴史の重みと風格をガッドのタイコで軽やかに聴かせてくれる名盤。
蛇足ながら、村上春樹のライナーはどうでもいい内容やったやけど(苦笑)。

■2. The Sun Room / Robben Ford & Bill Evans
 近年、ライブで共演を続けてきた2人の初のスタジオ作。
ライブでは、エヴァンスの近年の芸風のカントリー・ロックとジャズのクロスオーヴァーみたいなのを
ベースにしてきたけど、このスタジオ作では、ロベンのブルース色やジャズっぽさも加わって、
音楽性のバランスは良くなってきてる感じ。
2人の共通項に、時期は異なるけど、80年代のマイルスバンド卒業生というのがあって、
そういう曲もあるんかな~と思ったけど、残念ながら、直接感じさせるような曲はあらへんかったけど、
エヴァンスのソロの中で、マイルスの「ジャン・ピエール」をさり気なく織り込んでる所はあった。
元ブレッカーズで、最近のハンコックお気に入りのベースのジェイムス・ジナス、
TOTOやスティーリー・ダンからラリー・カールトンまで、現代のジェフ・ポカーロといった感じの活躍のドラムのキース・カーロックの
リズムセクションも現代最高峰級。

■3. Live at Home with His Bad Self / James Brown
 これは新録ではなく、蔵出しモノ。
「ゲロンパ」で有名な日本でのJBのアイコン的楽曲である「セックス・マシーン」が
初めて世に出た、その同名タイトルのアルバムに一部収録されてた
69年10月1日のJBの故郷のオーガスタでのライブ音源をコンプリート化した作品。
当時、この音源をベースに、1枚のアルバムを作る予定だったものの、
よりハードなノリを求めて新しいバンドを編成してライブに臨んだところ、
そっちのほうが良かったんで、「ゲロンパ」を含む新しいライブ音源に差し替えられてしまったという
不幸な生い立ちをもつ音源。
 しかし、新バンドで得たよりハードなノリのバンドサウンドと引き換えに
音楽の深みや芳醇さを失っていったと言わざるえない部分も無きにしもあらず。
「ゲロンパ」で失う前の、R&Bシンガーとしての魅力を腰を据えて味わえる
最後のライブ盤という意味では大変貴重な蔵出し作品。


(10)>oza。さん

■"Circuits" Chris Potter
http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64788162.html
Chris PotterがECMレーベルを離れてリリースしたアルバム。
圧倒的なパワー感で、これぞChris Potterといった作品

■Eli Degibri "Soul Station: A Tribute To Hank Mobley"
http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470987683.html
Eli DegibriがリリースしたHank Mobley トリビュート作
Eli Degibriのサックスの堂々とした鳴らしっぷりが気持ち良い。

■Joshua Redman "Sun on Sand"
http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/472101685.html
朗々と鳴らすJoshua Redmanのサックスにドラマチックに弦が絡む。
いわゆる with stringsものとは隔世の感のある演奏


特別賞
*大西順子 "Presents Jatroit Live At Blue Note Tokyo"
http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470542776.html
ここのところ活発な活動をしている大西の新作。
往時に引けを取らないアグレッシブでパワフルな演奏を楽しめる。


(11)>madameさん

■1.NOW IS THE TIME / Vocal unit ai
日本人3人組のボーカルユニットです。3声のハーモニーがとても洗練されていて
以前から、応援していましたが、昨年、待望のCD発売。
1番のおすすめナンバーは、Duke Ellington’s Sound of Love
しっとりとしたハーモニー、ジャズコーラスの極意ともいえるナンバー。
どんどん、活躍してほしいグループです。

■2.Enrico Pieranunzi / New Visions
このピアニストはもう、私には欠かせない存在、となっています。
いつも感じる美麗さに加えて、ちょっとフリーテイストが入っていて
新鮮さを感じます。
巨匠というのは、そこにとどまってないで常に進化しているものなのだと
感じ入るアルバム。

■3.GEOFFREY KEEZER TRIO / On My Way To You
今年、ライブに行って、久々に彼のピアノを聴き、購入したアルバム。
彼のピアノは本当に才気、ほとばしる、という感じでその中に、
鋭角なセンス、華麗さ、絢爛さ、を備えています。
半分がボーカル入り。それで中和されている感じも。これをどうとらえるかで
このアルバムの評価が分かれるかと。私は適度に、ゆったりさをもらった感じで
悪くないと思いました。以前ならピアノ三昧のほうがいいと思ったでしょう。

年々、選ぶのは同じプレイヤー、似た感じでも、少しづつ、聞き方も変わってきてます。
長い間に、自分自身の変遷も感じますね。


(12)>ドラさん

■PAT LABARBERA & KIRK MACDONALD QUINTET / TRANE OF THOUGHT
pat labarbera(ts), kirk macdonald(ts),
brian dickinson(p), neil swainson(b), joe labarbera(ds)
2019/Cellar Live/

1 On A Misty Night
2 Village Blues
3 26-2
4 Naima
5 Impressions
6 Acknowledgement / Resolution

今作はジャケットを見た時にすぐに欲しいと思いました。
カナダのシブいテナー・サックス奏者二人のジョン・コルトレーン・トリビュート盤です。
現代のテナー奏者は誰でも一度はコルトレーンを通過していますね。
トレーンがすでに古典化しているのも確かなことです。
これからも折に触れトリビュート盤が出ると思いますがまさしくジョン・コルトレーンは不滅です。

パット・ラバーベラ(ts)、カーク・マクドナルド(ts)、ブライアン・ディッキンソン(p)、
ニール・スウェインソン(b)、ジョー・ラバーベラ(ds)はまさによだれの出そうなメンバーです。
全6曲は1曲を除いて全てコルトレーンの作曲になるものです。
まずはタッド・ダメロンの名曲「On A Misty Night」からスタートしました。
徐々に熱を帯びてきてお馴染みの「ネイマ」~「インプレッションズ」~「至上の愛」で最高潮に達します。
パットもカークも純粋なコルトレーン派に比してやわらかいスタイルですがまったく違和感はありません。
ライブなのでパワフル&エネルギッシュに吹いてるけど粗くもなくピッチに乱れは感じず安定感は十分です。
実に聴き心地が良くて、むしろ私にはトレーン的ながらその端正でソフトな音色に新鮮さを感じました。
バックのリズムセクションも申し分ありません・・・3人共に大張り切りなのが伝わってきます。
特にマッコイ・タイナーを彷彿とさせるディッケンソンに注目しました。
全員が熱く突っ走る「インプレッションズ」が素晴らしい・・・私は久々に背筋がゾクゾクとしました。
コルトレーンならジャズ・ファンの誰でもが知っている・・・盛り上がるのも当然だと思いました。

■TED NASH TRIO / SOMEWHERE ELSE
ted nash(ts,cl), steve cardenas(g), ben allison(b)
2019/Plastic Sax Records/

1 Jet Song
2 A Boy Like That
3 Maria
4 One Hand, One Heartk
5 Tonight
6 America
7 I Have A Love
8 Something's Coming
9 Cool
10 Somewhere
11 Somewhere (Reprise)

西海岸出身のテナー・サックス奏者テッド・ナッシュのリーダー作を買ったのは2枚目になります。
テッド・ナッシュは1960年生まれの59歳、ロサンゼルス出身です。
あまり目立ってはいませんが輝かしいキャリアの持ち主です。
元々が色んなビック・バンドで活躍したプレイヤーでその音楽性は多彩で一筋縄ではいきません。
ヘンリー・マンシーニ、レス・ブラウン、クインシー・ジョーンズ、ルイ・ベルソン、ドン・エリス、ジェリー・マリガン、
メル・ルイス、ウィントン・マルサリス、リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ等々、
まぁ、びっくりするほどの著名なビック・バンドに名を連ねていました。

今作が目に留まったのはもちろん「ウエストサイド・ストーリー作品集」だったことです。
若い頃に見た「ウエストサイド物語」にはすごい思い入れがあって多分回数も今までで一番見ている。
「世の中にこんなカッコいいダンスがあるのか」と心底感動したのを今でもよく覚えています。
ジョージ・チャキリスとリタ・モレノの挿入歌「アメリカ」でのダンスは今でも一番いいと思っている。
ナタリー・ウッドは可愛かったし、ちょっとぼんやりした感じのリチャード・ベイマーも良かったなぁ~。

今作はまたサックス、ギター、ベースの珍しいトリオとお洒落なジャケットにも惹かれました。
狙いは「ジミー・ジェフリー・スリー」ということでなるほどと思いました。
「ジミー・ジェフリー・スリー」はジェフリー(cl,ts.bs)とジム・ホール(g)、ラルフ・ペナ(b)の組み合わせ。
ナッシュは注目のギタリストのスティーヴ・カーデナスを迎えてベン・アリソン(b)とのトリオです。

「ウエストサイド物語」はレナード・バーンスタインの作曲で曲の良さは折り紙付きです。
曲は全てを凌駕する・・・曲が良ければ演奏も必然的に良くなります。
ちなみに「ウエストサイド物語」は色んなジャズメンがジャズ作品を出しています。
有名なのはオスカー・ピーターソン盤とスタン・ケントン盤になるかな。
偶然ながら両者共に映画から一画面を切り取ったジャケットになっています。

今作はどちらかと言えばマイナーな「ジェット団の歌」を最初に持ってくるとはナッシュのこだわりを感じます。
(3)「マリア」では達者なクラリネットを聴かせてくれました。
(5)「Tonight」は軽快なスピード感に溢れ、意表を突かれるアレンジにも注目です。
表題曲の(10)(11)「Somewhere」といい全体的に完成度の高い大人の演奏を味わうことが出来ます。
夜中にひっそりとBGMで流したら最高のひと時になると思います。

■NAO TAKEUCHI QUARTET / BALLADS
takeuchi nao竹内直(ts),
ichikawa hideo市川秀男(p), pat glynn(b), gene jackson(ds)
2017/T-TOC Records/

1 Dedicated To You
2 Turn Out The Stars
3 I'm Glad There Is You
4 Lush Life
5 Zingaro
6 Tchaikovsky Cmy#5 2nd
7 Lost In The Stars
8 You Must Believe In Spring
9 The Star-Crossed Lovers
10 Lotus Blossom
11 You Are So Beautiful

竹内直(ts)さんのバラード作品集です。
ライブハウスのセット間の休憩時間にひっそりと聴こえてきました。
ちょうど好きな曲の「I'm Glad There Is You」だったので耳に留まりました。
「これはいいねぇ~、一体誰なんだ?」・・・尋ねてみたら竹内直さんでした。
知らなかった・・・こんなにいいアルバムを出していたのに気付かずに失礼しました。
ライブハウスのスケジュールで直さんの名前を見かけることは多いけど近年はご無沙汰してました。
ピアノには超ベテランの市川秀男さん、パット・グリン(b)にジーン・ジャクソン(ds)というメンバーです。

直さんについてはサキソフォビアでの活躍も忘れられません。
サックス4管のユニットとしてはワールド・サキソフォン・カルテットの日本版です。
もう20年近く続いているのかな。
メンバーは岡淳(ts,篠笛) 緑川英徳(as,ss) 竹内直(ts,bcl) 井上"JUJU"博之(bs,fl)です。
ちなみにワールド・サキソフォン・カルテットは1970年代にジュリアス・ヘンフィル(as)、オリバー・レイク(as)、
デヴィッド・マレイ(ts)、ハミエット・ブルーイェット(bs)の4人のサックス奏者で組まれたユニット。
強力メンバーによる強烈な演奏が人気を博しました。
後にヘンフィルの代わりにアーサー・ブライス(as)等が加わりました。

ちょっとかすれさすようなテナー・サックスの音色・・・色っぽい表現力は絶妙な感覚です。
ファルセットのような高音部がとても綺麗に出ていてコントロールがよく利いている。
多分、直さんは繊細な神経を持っているんでしょうね。
今作もまたこれからの季節に一杯やりながらまったりと過ごすには最適だと思います。
やっぱり「I'm Glad There Is You」は最高でしたよ。


(13)>Suzuckさん

■1. Circuits / Chris Potter

マルチ奏者、作曲者としての力強い魅力を遺憾無く発揮。

■2. Finding Gabriel / Brad Mehldau

「聖書」をとりあげたコンセプト・アルバム、
ピアニスト、鍵盤奏者、ブラッド・メルドーが創ったアルバムというより、、
総合芸術家としての真骨頂発揮、彼の主義主張を音楽で表現した世界。

■3. Ambar / Camila Meza

ヴォーカルもギターも巧くて、可愛いなんて、ずるわ。


(14)>GAKOさん

悩んだ結果の「ベスト3」です。

 まずは,例年通り,今年の総括から。

 毎月,4,5 枚ずつ輸入盤を手に入れ,1 月から 12 月までで 63 枚。1 週間に 1 枚ずつ聴くという感じかな。出来るだけ,これまであまり耳にしたことのない人のアルバムを・・・そう思いながらも,やはり Scott Hamilton,Mike LeDonne,George Cables,Houston Person なんて名前を見かけると手を出してしまう。彼らのアルバムを聴くと,やはりいいなぁ,と思ってしまうし,今年出たものは,間違いなく良かった。
 そんなわけで,一旦は,5,6 枚まで絞りながら,聴きなおすとまた候補が 10 枚余りに逆戻り。ここは,間違いない彼らは,外してしまおう,と決断。
 その上で聴きなおしを再開し,まずは,2 枚決定したのだが,最後の 1 枚で悩むのは例年通りのこと。そして,最後の最後で大逆転・・・
 というわけで,今年の 「ベスト3」 です。

■Janes Carter Organ Trio “Live From Newport Jazz” (Blue Note)
   James Carter(as, ss, ts), Gerard Gibbs(org), Alex White(ds).
   Rec. Aug. 5, 2018, live at Newport Jazz Festval.
   (1)Le Manoir Mes Reves (2)Melodio Au Crepuscule (3)Anouman (4)La Valse Des Niglos (5)Pour Que Ma Vie Demeure (6)Fleche d'Or

  これは,すんなり決まった一枚。
  Auguste Gusti Malha の(4) の 1 曲を除いて,他は Jean Django Reinhardt の曲なのだが・・・とてもそんな感じではない。ブラックでファンキーで,パワーあふれるエモーショナルな演奏を聴いていると,CDから汗が吹き飛んでくるようだ。本当に,こういう汗の飛び散るようなジャズを最近聴いていなかったと思ってしまう。

■Vincent Herring, Bobby Watson, Gary Bartz “Bird at 100” (Smoke Sessions)
   Vincent Herring(as), Bobby Watson(as), Gary Bartz(as), David Kikoski(p), Yasushi Nakamura(b), Carl Allen(ds).
   Rec. Aug.30, 31 & Sep. 1, 2019,live at Smoke Jazz Club, NYC.
   (1)Klactoveedsedstene (2)Bird-ish (3)Lover Man (4)The Hymn (5)These Foolish Things (6)Folklore (7)Bird Live (8)April In Paris (9)Yardbird Suite

  最後の最後に選んだアルバム。12 月に買ったばかりだが,一聴,二聴して決定。
  来年が 生誕 100 年の Charlie Parker。3 人のベテラン・アルト・サックス奏者が敬愛する Bird に捧げるアルバム。(3) では Vincent Herring,(5) は Bobby Watson,(8) は Gary Bartz がそれぞれフィーチャーされ,その他では 3 人が,また,Kikoski らリズム・セクションが熱い演奏を繰り広げる。
  やはり,Charlie Parker は巨人だった,改めて確認できる一枚だ。

■Ignasi Terraza Trio & Pureum Jin “The Real Blue Live In Barcelona” (Swit Records)
   Ignasi Terraza(p), Pureum Jin(as), Horacio Fumero(b), Esteve Pi(ds).
   Rec. Jul. 29, 2018, live at Jamboree, Barcelona.
   (1)Remembering Mr.Woods (2)You're My Everything (3)Grooving For Jaume (4)When Blue Gets Blue (5)Give Me Another (6)Into The Cloud (7)These Foolish Things (8)Soul Eyes (9)Joc de Mans

  一枚は,ピアノ・トリオにしようと考え,二,三枚候補を選んでいた。その中の一枚が,Ignasi Terraza Trio “High Up On The Terraza” で,ほぼ決めかけていたのだが,これまた,11 月に手に入れたこのアルバムが前作を押しのけた。
  Igansi Terraza はこのところお気に入りのバルセロナ生まれのピアニスト。ニュー・ヨークで活動しているという韓国生まれの女性アルト・サックス奏者 Pureum Jin とのライブ盤。 Terraza のピアノ・トリオは,もう理屈抜きに素晴らしいが,Pureum Jin のアルトも伸び伸びとしてなかなかいい。(1),(4),(6) が彼女のオリジナルで,(1) のタイトルのあるように,50 年代の Phil Woods あたりがルーツなんだろう。

【次点】

* Pat LaBarbera / Kirk MacDonald Quintet “Trane Of Thought, Live at The Rex” (Cellar Live)
   Kirk MacDonald(ts), Pat LaBarbera(ts), Brian Dickson(p), Neil Swanson(b), Joe LaBarbera(ds).
   Rec. Sep. 20 and 21, 2018, live at The Rex Jazz & Blues Bar, Toronto, Canada.
   (1)On A Misty Night (2)Village Blues (3)26-2 (4)Naima (5)Impressions (6)Acknowledgement / Resolution (Movements 1& 2 from A Love Supreme)

 アメリカとカナダのベテラン・テナー奏者が John Coltrane への敬愛を示したアルバムで,だからといって,Coltrane っぽいだけの演奏ではない。Coltrane から現代に続くジャズ・テナーの流れを踏まえつつ,Coltrane のシリアスな面に入り込み過ぎないように,尊敬しつつも楽しさもこめて演奏するもの。
 Vincent Herring, Bobby Watson, Gary Bartz 盤を選んだ結果,次点になってしまったが,「ベスト3」 と遜色ないアルバム。

【特別賞】

* Martial Solal のソロ・アルバム 3 枚
* Martial Solal “Martial Solal Solo Piano Unreleased 1966 Los Angeles Session, Volume 1” (Fresh Sound)
* Martial Solal “Martial Solal Solo Piano Unreleased 1966 Los Angeles Session, Volume 2” (Fresh Sound)
* Martial Solal “My One And Only Love” (Intuition)

  3 枚とも,去年出たアルバムで,1966 年のソロ・アルバム 2 枚と 2017 年に録音されたソロ・アルバム。両者の間には,約 50 年の時の隔たりがあるが,それを感じさせない Martial Solal のジャズ魂が伝わってくる。

 というわけで,今年は,サックス入りアルバム 3 枚という結果になった。 言及できなかった候補アルバムも多く,今年も素晴らしいアルバムが多かった。 アメリカで生まれたジャズが,今や,世界中に広まり,才能あるミュージシャンが数多くいる。 だけど,どんどんアルバムという 「形」,「物」 ある 「作品」 が減少しているし, BGM 的なリスナーはいても,「音楽」 として向き合うジャズ・ファンも減ってきているようだ。 そんな中で,残したい 「ジャズ」 を選ぶ 「ベスト3」 企画は,有意義なものだと思っています。


(15)>クミさん

今年はどうにか間に合ったようです。後半期は意外に良い盤に沢山巡り合って、選ぶのに困ってしまうほどでした。少しづつですが、ジャズ・ライヴが聴きたいという気分になっているので、来年は行動開始の年かもしれません。カナダ盤と歴史的盤を二枚余分に載せることにしました。これからもまた宜しくお願い致します。

■James Carter Organ Trio / Live From Newport Jazz (2019)

久しぶりに聴いた James Carter でした、以前のあまりにブキブキ、バキバキしたバリトン・サックスのジェラシック盤のイメージが強かったせいか敬遠していたのですが、この盤は本当に心に余裕をもってエンジョイできた盤でした。ハモンドも楽しい一曲目のリックスした雰囲気でめちゃはまりました。でもやはり彼のブキブキは健在でした!

James Carter - Sax (Alto), Sax (Soprano), Sax (Tenor),Gerard Gibbs - Hammond B3,Alex White - Drums

1. Le Manoir De Mes Reves (Live)
2. Melodie au Crepuscule (Live)
3. Anouman (Live)
4. La Valse Des Niglos (Live)
5. Pour Que Ma Vie Demeure (Live)
6. Fleche d'Or (Live)

■brad mehldau / Finding Gabriel (2019)

色々な分野に挑戦し続けている戦士、そんなタイトルを付けたくなる mehldau さんですが、この宗教色が強くて、ちょっと不可解な内容は、聴けば聴くほど、好きになっていくのでした。 ヴォーカルには以外な人選があったりと、じっくりと聴いて理解していくのが必要な盤なのかもしれません。

Becca Stevens: voice, Gabriel Kahane: voice, Kurt Elling: voice, Akinmusire: trumpet, solo, Michael Thomas: flute, alto sax, Charles Pillow: soprano sax, alto sax, bass clarinet, Joel Frahm: tenor sax, Chris Cheek: tenor sax, baritone sax, Brad Mehldau: OB-6 Polyphonic synthesizer, Therevox, Moog Little Phatty synthesizer, Steinway C grand piano, voice, Mark Guiliana: drums

1 The Garden
2 Born To Trouble
3 Striving After Wind
4 O Ephraim
5 St. Mark Is Howling In The City Of Night
6 The Prophet Is A Fool
7 Make It All Go Away
8 Deep Water
9 Proverb Of Ashes
10 Finding Gabriel

■christian mcbride big band / Bringin' It (2017)

私の「黒い大黒様」は、その存在だけでその状態を素晴らしいものにしてくれるような気がします。小さなトリオでも、オーケストラでも、彼の目は皆に注がれていて、全体を一つの輪にしちゃうような。ライヴで見た彼の存在でその演奏でそのオーラを感じずにはいられないベーシストでした。最近はオーケストラの盤がづっと続いて出ているのですが、この盤が自分的には一番印象に残っているかも。

Christian McBride ? bass, Frank Greene ? lead trumpet, Freddie Hendrix ? trumpet, Brandon Lee ? trumpet, Nabate Isles ? trumpet, Michael Dease ? lead trombone, Steve Davis ? trombone ("Optimism"), Joe McDonough ? trombone (all tracks except "Optimism")

1. "Gettin' to It" McBride
2. "Thermo"
3. "Youthful Bliss" McBride
4. "I Thought About You"
5. "Sahara"
6. "Upside Down" Djavan Caetano Viana, Regina Werneck
7. "Full House"
8. "Mr. Bojangles"
9. "Used 'Ta Could" McBride
10. "In the Wee Small Hours of the Morning"
11. "Optimism"

●Jane Bunnett / On Firm Ground/Tierra Firme (2019)

カナダ盤を一枚、こんなに熱い女性だけのアフロキュウバン・バンドは何処にもないと言っていいかもしれない盤!一曲目から心がわーっと気持ちよい所に持っていかれた、文句なしに楽しめた久しぶりのキュウバン、ジャズフュージョンの極み。寒いカナダから発信されているとは驚きでしょ。ジェーン以外は皆さん若いキュウバン・アーティストです。

Jane Bunnett flute, soprano saxophone, Melvis Santa, vocals & percussion, Mary Paz, congas & vocals, Dánae Olano, piano, Tailin Marrero, acoustic & electric bass, Yissy García, drums, Maqueques newest member, Joanna Majoko, vocalist and collaborator, Sacred Steel, guitar, Nikki D Brown, vocalist

01. La Linea (The Line Up)
02. Monkey See, Monkey Do
03. Momentum
04. On Firm Ground
05. Habana De Noche (Havana At Night)
06. Sky High
07. The Occurance (To Amelie)
08. Reencuentro ( Re United)
09. Broken Heart
10. Mystery Of Jane's House
11. Pa' Con Paz
12. Musica En El Alma ( Music In The Soul)

●The Tubby Hayes Quartet / Grits, Beans And Greens: The Lost Fontana Studio Sessions 1969 (2019)

歴史盤を一枚、これは離せない好きなサックス・プレーヤーの一人。こんな盤が今頃出現するなんて、なんて嬉しいことでしょう。お亡くなりになる4年ほど前の録音で、忘れ去られていたものを素晴らしい技術によってリマスターされた盤。

Tubby Hayes, tenor saxophone, Mike Pyne, piano, Ron Mathewson, bass, Spike Wells, drums

1. For Members Only (Take 2 Full Version)
2. Grits, Beans And Greens (Take 4 Full Version)
3. Rumpus (Take 1 Full Version)
4. You Know I Care (Take 2 Full Version)
5. Where Am I Going? (Take 3 May 27th 1969)


(16)>WAKAさん

ここ数年ジャズだけでなく、邦楽や洋楽もごった煮で聴くようになり購入するCDに統一性がありません(笑)
結局は自分にとって気持ちの良い音楽であればジャンルは関係無い、という事がよくわかりました。

相変わらず山下達郎さん(今年は岩手県民会館と大阪フェスティバルホールで)、大石学さん(池袋アップルジャンプでのソロライブが出色でした)、コトリンゴさん(こちらも池袋の自由学園)のライブパフォーマンスに感動した1年でもありました。

2019年ベスト3は以下の通りです。

■①月のしずく/大石学 at わたなべ音楽堂(自主制作)2019年5月録音

・大石学(ピアノ)

大石学さんのピアノを聴く度に思うのが、こんなにピアノとは美しく、また力強い音色が出せるのかという事。ジャズという範疇に収まらない大石学ワールドには聴いた人を虜にしてしまう魅力があります。
これは足立区役所近くの木造サロン『わたなべ音楽堂』で録音されたソロピアノ作品。
大石さんのオリジナルの中でも指折りの名曲「I'm Yours」と「Quiet Lovers」が再演されているのも嬉しい。ライブでは驚くほどダイナミックな演奏が聴けます。

■②LOVEQUOTES/Gerard Kleijn Group(Boomerang BMCD364)2002年録音

・Gerard Kleijn(トランペット、フリューゲルホルン)
・David Golek(ギター)
・Orjan Graafmans(ピアノ)
・Paul Berner(ベース)
・Joost Kesselaar(ドラム)

全く未知のミュージシャンですが、選曲しているスタンダード3曲がどれも私好みで中古で購入。¥800でしたがこれがかなりの拾いもの!(ちなみにそのスタンダードは『So in Love』『A Flower is a Lovesome Thing』『I Fall in Love Too Easily』です)

何よりもリーダーのGerard Kleijn の明朗でよく歌うラッパが良い。ギターやピアノをはじめメンバー全員がしっかりとした演奏を聴かせてくれる。『A Flower is a Lovesome Thing』でのOrjan Graafmansのピアノソロがカッコイイ!これだから中古屋巡りが止められません。
このジャケットを見かけたら「買い」です。

■③Warm Feelings/The Eros(KUKU LABEL KUKU0006)2018年10月録音

・後藤浩二(ピアノ)
・加藤雅史(ベース)
・江藤良人(ドラム)

このピアノトリオの一体感&爽快感は素晴らしい!名古屋「Jazz inn LOVELY」でのライブ録音2枚組 です。
後藤さんのピアノは良くスイングし、バラード曲でもどこか明るさが感じられます。
江藤さんの多彩なドラムも聴きもの。ライブ録音ならではの熱演が展開されます。
後藤さんのオリジナル曲はスタンダードと比べても遜色の無い美旋律が魅力。
ジャズの美味しいところが詰まった佳作と言えましょう。

※番外編
sabotage/緑黄色社会(スタジオLIVE)2019年11月

TBSドラマ「G線上のあなたと私」の主題歌ですが、ありそうで意外と無かったサビが耳に残っていました。
youtubeでスタジオLIVEが公開されていて、その熱い演奏に釘付け。
特にボーカルの長屋晴子さんのパワー溢れる歌声が凄い。
本当はこの歌声をそのままCDに収めて欲しいけど、どうしても聞きやすく綺麗にしていまいがち。
このLIVE映像では、バンドメンバーが一体となって音楽を心から楽しんでいる様子が伝わってくる。
若いって素晴らしい!
今一番LIVEで聴いてみたいバンドです。


(17)>kita3さん

■第1位 Tommy Flanagan/Giant Steps 2曲目のCentral Park West、こんな演奏あったんだって、しばらく頭から離れませんでした。人生最期にはこんな曲かなって、とにかく染み入りました。
■第2位 James Taylor/A Taste Of Cherry これまた6曲目Dreaming Of Youにやられました。今年の1位も2位もジャズのブログからYoutube経由で曲を知り、IPODに取り込んで、病みつきになりCDぽちっという最近のパターンのアルバム。ぜひぜひ、一聴ください。
■第3位 Michel Petrucciani/Michel Petrucciani ファーストアルバムで、LPからの買い直し。買い直し盤を今年の1枚に入れるのには私なりに躊躇があるのですが、しみじみ、この頃のペトルチアーにはいいな~って惚れ直したので、お許しください。

おまけに、4~10位も記入させてください。新年もどうぞよろしくお願いします!
○第4位 John McLaughlin/Time Remembered(こんないいアルバム買ってなかったんだと、驚きの1枚。)
○第5位 Don Thompson/Distant Bells(滋味あふれる好盤)
○第6位 Kevin Hays/For Heaven's Sake(これまたジャズブログからの紹介盤。お薦め!)
○第7位 Dave Grusin/Two For The Road(センスの良さ感じるピアノトリオ。好きです!)
○第8位 David Mathews/American Pie(ゲーリー・バートンも入って、思わずいいね~)
○第9位 Anita Baker/Christmas Fantasy(アニタ・ベイカーの最高傑作じゃないですか!)
○第10位 Fabiana Passoni/Bossa At Dusk(編集盤なだけに、正に捨て曲無し!)


(18)>TAKASHIさん

■1.Greetje Kauffeld-He Was a King Uncrowned-Sings a Tribute to Clifford Brown
 (Omega, Netherlands, 1976)
Greetje Kauffeld (vo), Ruud Brink (ts), Henk Elkerbout (p), Rob Langereis (b), Peter Ypma (ds).

ずいぶん前からCD再発を待っていたアルバム。
 今年の正月にamazonのデジタルミュージックで見つけました。「絶品です!」
 CD全部処分して、ストリーミング契約して音楽を聴くのも良いかも。

■2.Introducing Simon Spillett (Woodville Records ,UK, 2006)
Simon Spillett(ts), John Critchinson(p), Andrew Cleyndert(b), Martin Drew(ds)

蘇るタビー・ヘイズ
タビー・ヘイズを敬愛し、タビー・ヘイズのように吹く
「何!ビ・バップ・フレーズが古臭いって? そりゃあタビーの時代だからね
でも、そんなの関係ないね 吹いて吹いて吹きまくる」

■3.Jeremy Steig / Eddie Gomez -What's New At F (3361*BLACK, JPN,2001)
Jeremy Steig (fl), Eddie Gomez (b), Jimmy Cobb (dr), Stefan Karlsson(p)
録音 2001年4月14日、岐阜県多治見市の「スタジオ F」

再発されていたコロンビアのデビューアルバムを聴いたのがきっかけで、
 このアルバムにたどり着きました。
 タイトルから判るとおり、ビル・エバンスとの共演アルバムの再演という形をとっておりますが、
 それに留まらない素晴らしい演奏で、まったく別物です。(Eddie Gomezが良い!)


(19)>Martyさん

今年は、例年よりCDの購入枚数が減りましたが、以下の3枚を選びました。

■1.Joshua Espinoza Trio「JOURNEY INTO NIGHT」
  初聴きのピアニストですが、自作曲4曲を含むまとまったアルバムになっています。個人的には、ビートルズの「in My Life」、イーグルスの「Desperado」が圧巻の演奏と思います。

■2.Julian Oliver Mazzariello「DEBUT」
  ファブリツィオ・ボッソやダニエル・スカナピエコとの共演歴もあるピアニストのデビュー盤。ピアノの音の粒立ちが優れていて、これこそピアノトリオの真骨頂とも言える作品です。

■3.Brad Mehldau「FINDING GABRIEL」
  常に新しいことに挑戦するブラッド・メルドー。今年5月末に、初めて彼のライブに足を運びました。淡々と始まった印象ですが、中盤からは息もつけない程のライブ・パフォーマンスで観客を感動の渦に巻き込む演奏でした。





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2018年、みんなのベスト3

1)>910さん

今年も迷うのもあったけど、割と短時間でエイヤっと決めてしまいました。順位は特になく、ピアノ・トリオ、ギター、ヴォーカルもの(ジャズというよりはオーディオの方で人気)と3種類です。あくまでも個人的にあげるので、ちょっとクセはあると思いますが。


Live/Marcin Wasilewski(P) Trio(ECM 2592)(輸入盤) - Recorded August 2016. Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Spark Of Life/Sudovian Dance 2. Message In A Bottle 3. Three Reflections 4. Night Train To You 5. Austin 6. Actual Proof

(18/09/26)2曲目がスティング作、6曲目がハービー・ハンコック作で、他はMarcin Wasilewskiの作曲。4曲目を除き「Spark of Life」(ECM 2400)と曲目がカブっているライヴというのも、ECMとしてはアルバムの出し方が珍しい。ただ、それだけに内容がけっこう素晴らしく、本人もライヴ録音をされていたとは意識していなかったようです(通販の情報より)。ライヴということで、かなりエネルギー感も違うので、これは、ぜひ「Spark of Life」と聴き比べてみたいところ。ライヴの方が盛り上がりの場面がなかなかスゴい。こういう出し方は最近のECMではなかなかできないことです。もちろん叙情的な場面もいい。前作もちょうど2400番だったところを見ると、ECMでもポーランドでも重要なトリオの位置付けなのでは。インパクトがあります。


Combo 66/John Scofield(G)(Verve)(輸入盤) - Recorded April 9 and 10, 2018. Gerald Clayton(P, Org), Vicente Archer(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Can't Dance 2. Combo Theme 3. Icons At The Fair 4. Willa Jean 5. Uncle Suthern 6. Dang Swing 7. New Walzto 8. I'm Sleeping In 9. King Of Belgium

(18/10/12)全曲ジョン・スコフィールドの作曲。メンバーがいいし、渋い味わいがあります。8ビートと4ビートを行ったり来たりする曲が多めなのも特徴か。キメのある8ビートの、ジャズというよりいなたいロックを聴いている感じで途中が4ビート的にもなる1曲目、これがテーマ曲でしょうけど、この野暮ったさがまたいい2曲目、ちょっとアップテンポで渋く4ビートでせまる3曲目、ワルツというか6拍子というか、という感じの4曲目、3拍子のおっとりとしたサウンドが懐かしいような5曲目、アップテンポの4ビートでウネウネとスウィングして見せる6曲目、これもロック的な6拍子に聴こえる、ノリの良い7曲目、マイペースながらしっとりとしたバラードを奏であげていく8曲目、4ビートなのか8ビートなのか相変わらず彼流の演奏の9曲目。


Laidback 2018/井筒香奈江(Vo) レイドバック(Jellyfishlb) - Recorded November 14 and 15, 2017. 藤澤由二(P)、小川浩史(B)、Guest: 中川昌三(Fl)、大久保貴之(Per) - 1. Songbird 2. Little Wing 3. サクセス 4. 美人薄命 5. 雨の鼓動 6. アネモネ 7. 部屋に吹く風 8. Light My Fire 9. You Are So Beautiful

グループでの10年ぶりのアルバム。今回は作詞井筒香奈江、作曲藤澤由二が4-6曲目にあり、初のアルバムでのオリジナルではないかと思います。また、今までのグループの2枚は洋楽だけだったのが、今回は和洋オリジナル混合になっているのも、そこが特色か。グループとしても別物のアルバムに仕上がっています。何よりも、けっこう音数を減らして、静かに淡々と歌う場面もあって、聴いて胸を締め付けられるような音使いが目立ち、井筒個人名義のアルバムのサウンドも引っ張っているような感じ。ジャズかと言うと、J-POP(ニューミュージック?)に近いものがありますが、3曲目は4ビートであり、またスタンダードも9曲目にあったりして、ジャズとしても多少は考えられるのでは。音楽としてはけっこう素晴らしい。(18年5月16日発売)


次点で、これをベスト3に入れるかどうか迷ったのですが、最後まで残ったアルバムがありました。これが入ってもおかしくない感じですね。

「Toward The 11th/外山安樹子(P)トリオ」(Rice Records)です。これもなかなかいいです。
Toward The 11th/Akiko Toyama(P) Trio(Rice Records) - Released 2018. Muneyuki Sekiguchi(B), Masaki Akiba(Ds) - [CD1] 1. It Would Be Opened To You 2. Hidden Currents 3. Mystic Cathedral 4. Sky Above Dazzling Ocean (SADO) 5. Dear Old Stockholm 6. Harutooshi (春遠し) 7. The Time Begins To Walk 8. Speak Low 9. Song Without Words 10. Toward The 11th [CD2] 1. Springlake 2. Nostalgia 3. Frame In Frame 4. 誰もいなくならない 5. A Night In Tunigia 6. Under The Lilac Tree - Tres Tlick 7. May Journey 8. You Don't Know What Love Is 9. Ballad Of The Sad Young Men 10. Bessi Samba

CD1の5、8曲目、CD2の5、8-9曲目以外は外山安樹子の作曲。CD1枚目が新録音のスタジオ録音で、CD2枚目がオリジナルは過去のアルバムで録音した再演していて、ライヴ収録です。CD1枚目の新録音に関しては、相変わらず元気な曲もバラードも、美メロの曲が目立つなあという印象。やはりメロディの人だよなあ、どこか澄んでいてロマンチックでもあり聴いていてサウンドがスーッと入ってくる感じ。変拍子の曲もあります。ライヴ収録の曲も、当時の演奏はこうだったと思い出しながら聴くと、当時アルバム制作をしてから今までの時間を経て、ある曲は雰囲気も似ていたり、サウンドが変わっていたり。今、まさに熟成がされていて、いい曲ばかりです。6曲目はメドレーでソロ・ピアノ。スタンダードなども独特でいい感じ。(18年9月16日発売)

それと、今年の特別賞として、今年1月から12月まで毎月CDを出し続けている藤井郷子さんの一連の作品12種類。フリーのジャンルなので聴く人を選ぶと思いますけど、さすがに毎月CDを出されるとは驚きでした。しかもライヴで世界中をまわりながらなので、大変だったと思います。12月分はまだ出てませんけど、発売はもう決定されているようです。


(2)>ゴロピカリさん

Best3というよりは、よく聴いたCDということです。
順不同です。

●To Etta with Love / Houston Person

1.It's Magic、2.Love Walked In、3.Don't Misunderstand、4.I Should Care、5.Don't Go to Strangers、6.For All We Know、7.Since I Fell for You、8.Ain't Misbehavin'、9.What a Wonderful World、10 Gee Baby Ain't I Good to You

Houston Person(ts)、Stan Hope(p)、Paul Bollenback(g)、Per-Ola Gadd(b)、Chip White(ds) 2004年

何気に、あまり期待しないで買ったCDですが、包み込むような気品ある音色。ベテランならではの演奏。
いいですね、これ。

●A Night in Tunisia A Night at Birdland / Ryan Kisor & Grant Stewart
1.Quick Silver、2.A Night In Tunisia、3.Confirmation、4.If I Had You、5.Sprit Kick、6.Mayreh、7.Now's The Time、8.Once in A While、9.Wee Dot

Ryan Kisor(tp)、 Grant Stewart(ts)、Sam Yyahel(p)、 James Genus(b)、Victor Lewis(ds) 2004年

この演奏はアートブレイキーの A Night at Birdland の演奏曲目の再演版。
ハードバップを越えた・・とはいいませんが(笑)、新しい感覚の演奏で、おなじみの曲が新鮮に感じられます
こうして聴くとRyan Kisorもけっこういいね(笑)
音色やアタックが、Clifford Brown に比べて少々甘いのが気になるけど・・というか、ブラウニーが凄すぎるのかも。

●Easter Parade / 松尾明
1. Modal Mood、2. Softly As In A Morning Sunrise、3. Blues On The Edge、4. Easter Parade、5. Green Chimneys、6. Gray Lady、7. When You Are Smiling、8. Coincidence Calypso、9. Taken By Force 、10. Lilacs In The Rain、11. Lack Of Intelligence、12. I'm Free Again、13. Softly As In A Morning Sunrise(別テイク)2012年

松尾明(ds)、安井さち子(p)、高瀬裕(b)

国内レーベル、〇島レコードと、買ってから気が付きました(笑)
なんだ、買うんじゃなかった。
それなら気に入らない演奏で、酷評できますように・・と思いつつ聴いたら好演・熱演の連続でした。

番外編

●Nocturnes & Serenades / Scott Hamilton

1.Man With A Horn 、2.Autumn Nocturne、3.Flamingo、4.I'm Glad There Is You、5.Serenade In Blue、6.Isn't It A Pity、7.You Go To My Head、8.Chelsea Bridge、9.By The River Sainte Marie、10.A Portrait Of Jenny

Scott Hamilton(ts)、Dave Green(b)、John Pearce(p)、Steve Brown(ds)

●Cocktails at Cotton club / Ron Carter
1.SATIN DOLL、2.MR.BOW-TIE、3.MY FUNNY VALENTINE、4.WAVE、5.ANNOUNCEMENT BY RON CARTER、6.SOFT WINDS、7.SAMBA DE ORFEU

Ron Carter (b)、Russell Malone (g)、Donald Vega (p) 2012年

●Viva Bossa Noba / Harry Allen
1. Wave、2. Desafinado、3. Dindi、4. Mas Que Nada、5. Look To The Sky、6. Samba De Orfeu、7. Bein’ Green、8. Tristeza、9. Someone To Light Up My Life、
10. Serra Da Estrela、11. Don’t Ever Go Away、12. El Cajon、13. How Insensitive

Harry Allen(ts)、Klaus Mueller(p)、Pat O’Leary(b)、Joe Ascione(ds)


(3)>大吉GUYさん

今随分御無沙汰しております。お邪魔するのは何年ぶりでしょうか。
3月には50歳になろうというので絶賛終活中、CDを聴き直してはドカッと売り、細々買うというようなことをしております。
今年買ったうち特に楽しめたのは下記の3枚(といっても、そもそも10枚も買ってませんが)で、どうやら自分のジャズの好みは、この辺りなんだなぁとハッキリしてきたようです。

Mighty Mike / Mike Cuozzo
Blue Bogey / Wilton Gaynair
Jazz by Gee! / Matthew Gee


(4)>baikinnmannさん

10月に松山から故郷の博多に転勤となりいろいろ忙しくバタバタしていますが、ベスト3の方はしっかり選出いたしました。
今年で10度目の参加となりますが、みんなのベスト3への参加、宜しくお願い致します。

2018年JAZZベスト ~今年のアルバムベスト3♪♪♪
☆Kasia Pietrzko Trio / Forthright Stories(自主制作 2017.3録音)
Kasia Pietrzko (p) Corcoran Holt (b) Piotr Budniak (ds)
ポーランドの若手女性ピアニスト カシヤ・ピエトルツコ(1994.3.15生まれ24歳)のデビュートリオ作。
彼女のピアノは、瑞々しく躍動感に富み、表現力豊かで歌心がありドラマチック、女性らしく繊細で優美で癒し感大です。トリオのメンバーも素晴らしくアルバムとしての完成度も非常に高い作品です。
今後が楽しみな若手女性ピアニスト登場です。

☆Marcin Wasilewski Trio / Live(ECM 2016.8.12)
Marcin Wasilewski (p) Slawomir Kurkiewicz (b) Michal Miskiewicz (ds)
ポーランド発、マルチン・ボシレフスキ(1975.11.11-)のトリオによるライブアルバム。
彼の持ち味である美しくクールなリリシズムに加え、ライブという場の効果なのか、スタジオ録音に比べ臨場感・躍動感に富み熱く活き活きとした演奏を聴かせてくれます。
こんなライブの場にいることが出来たらさぞかし幸せ気分になれたでしょう。

☆Marco Mezquida & Manel Fortia / My Old Flame(自主制作2014.12録音)
Marco Mezquida (p) Manel Fortia (b)
スペインのピアニスト マルコ・メスキーダ (1987.3.11生まれ 31歳)とManel Fortia (b) によるチャーリー・ヘイデン(1937.8.6 ? 2014.7.11)の追悼デュオ作。
全般に美しく、スペインらしく情熱的なところあり、2つの楽器で技を駆使しての表現も豊か、1曲目”Haden Song”~9曲目ラストのビートルズナンバー”Something “まで聴きごたえある良作。
マルコ・メスキーダも今後要注目の若手男性ピアニストです。

次点 ♪♪ ~次点としましたが、ベスト3と甲乙つけがたい良作です。
★e.s.t. / Live In London(ACT 2005.5ライブ録音 )
Esbjorn Svensson (p) Dan Berglund (b) Magnus Ostrom (ds)
スウェーデンのEsbjorn Svensson Trio 彼らの絶頂期?をとらえた13年前の未発表ライブ音源発掘盤です。
エスビョルン・スヴェンソン(1964.4.16-2008.6.14)が亡くなってしまったのが今更ながら惜しまれます。

★Mieczyslaw Kosz / Piano Solo:Polish Radio Jazz Archives Vol.10
(POLSKIE RADIO 1967,1968,1969,1971録音)
Mieczyslaw Kosz (p)
ポーランドの天才ピアニスト ミエチスラヴ・コシュ(1944.2.10-1973.5.31)。
1967-1971年に残された録音の珠玉ソロピアノ集。


(5)>WAKAさん

2015年から夢中になっている山下達郎さんの影響で洋楽にも手を出すようになり、以前よりジャズのCDの購入数が減りました。
その中から「これは!」と感じたものを紹介させて頂きます。

2018年の一番の思い出は、4月に広島クラブクアトロで行われた山下達郎さんのスペシャルアコースティックライブを聴いた事。
通常のツアーも7月の神戸国際会館で見る事が出来ました。

また池袋の自由学園明日館でのコトリンゴさんのライブも素晴らしかった。
ジャンルは皆違っていても、一流のミュージシャンはライブでよりその実力・凄さを実感出来る点が共通しています。

来年も素晴らしい音楽がたくさん生まれますように!

①TRILOGY 2/Chick Corea・Christian McBRIDE・Brian Blade(Universal)2010,2012、2016年録音

Chick Corea(ピアノ)
Christian McBRIDE(べース)
Brian Blade(ドラムス)

2013年に発売された「TRILOGY」と全く同じメンバーでの続編。今回は2枚組ですがゲストも無く、この素晴らしいトリオをたっぷり味わう事が出来ます。
それにしてもチックコリアの切れ味鋭いピアノ、クリスマクブライドのがっちりと演奏を支えるベース、ブライアンブレイドの絶妙な押し引きのドラムス、全てが合わさっている完璧なアルバムです。
とても70歳越えの方が弾くピアノに思えません。文句なしのナンバー1!

②Black Eyes/土岐英史(Days of Delight)2018年録音

土岐英史(アルトサックス)
市原ひかり(トランペット&フリューゲルホルン)
片倉真由子(ピアノ)
佐藤恭彦(ベース)
奥平真吾(ドラムス)

山下達郎さん、大石学さんつながりで聴き始めたアルトサックスの大ベテラン、土岐英史さん。
今年録音されたレギュラークインテットでの最新盤です。
御茶ノ水Naruでこのクインテットのライブを聴きましたが、(ピアノは大石学さんでした)何より土岐さんのサックスの音色が素晴らしかった。
CDで聴くより更に美しく力強く、一音出しただけで惹きつけられてしまう様な音色でした。
演奏にどんどん推進力を与えていく片倉真由子さんのピアノもGood!

③Sammy Davis,JR.sings Laurindo Almeida plays(OLDAYS)1966年録音

Sammy Davis,JR.(ボーカル)
Laurindo Almeida(ギター)

50年以上前の録音ですが、良い音楽に古い・新しいもありません。
明るく楽しいアップテンポのサミーデイビスも勿論良いですが、しみじみと歌い込むバラードはこれまた格別です。
特に1曲目「Here's That Rainy Day」~2曲目「Two Different Worlds」~3曲目「The Shadow of Your Smile」
バラードばかりなのにだれないところにサミーデイビスの実力がよく表われています。
ギター1本で様々に変化をつけるローリンドアルメイダにも拍手。


(6)>miyukiさん

私の初めてのジャズは忘れてしまいましたが、レイ・ブライアントのゴールデンイヤリングスだったような気がします。

今年聴いて気に入った3枚ですが、

①Omri Mor / It's About Time!

Omri Mor(p)
Avishai Cohen(Ab)
Karim Ziad(d)
Michel Alibo(Eb)
Donaid Kontomanou(ds)
Maalem AbdelkebirMerchane(vo)

2017年録音 naive

イスラエルの若手ピアニストの初リーダー作です。
ルーツにイスラエルのメロディやリズムを感じます。
ベースのAvishai Cohenも聴き応えあります。躍動感あり、超絶技巧ありです。

②松尾明 / Mostly Latin
松尾明(ds)
仲田美穂(p)
仲石裕介(b)
2018年 doluck jazz

音がいいです。
仲田美穂さんという人はラテンピアニストだそうですが、初めて聴きました。
なかなかダイナミックな演奏、かと思いきや哀愁感漂う演奏ありと多彩です。
ドラムソロも良かったです。

③Budter Williams / Audacity
Bustr williams(b)
Steve Wilson(ss、as)
George Colligan(p)
Lenny White(ds)
2017年録音 Smoke Sessions

正統派ジャズという感じで、硬派なスティーヴ・ウィルソンのサックスが良いなあと思いました。


(7)>Tさん

基本、マイルス、JB、アリーサ、アイズレー、スライあたりを主食に、
その箸休め的に、気になる新譜を買って聴くいうスタイルが
ここんところの音楽生活なので、、、
新譜、特にリアルジャズ系の新譜はほとんど聴かなくなったというか
興味がなくなってしまいました。。。
特にジャズの新譜は、辛気臭いものが多くなってしまったのも残念ですね~。。。

1位
渡辺貞夫 「Re-bop The Night」
貞夫さんの今年の春のツアーからのベストテイク集。
前作のスタジオ作「Re-bop」がブースで仕切られた状態での録音で
インタープレイのコミュニケーションに不満を感じたため、
その仕切り直しをしたような新鮮なライブ。
サポートには、
ラッセル・フェランテ(p) ベン・ウィリアムス(b) という
今貞夫さんが最も信頼するミュージシャンと
そこに新しいアイデアや刺激を与えるケンドリック・スコット(ds)を起用。
(ベースにはロケーションによっては、エドウィン・リヴィングストンも参加)
80歳を超えてもまだ新しいアイデアやハプニングを求め続ける貞夫さんの渾身のライブ。
ラッセルとのスタジオ録音での最初の出会いとなった
1985年の「Maisha」収録の「What's Now」の久々の再演が古株のファンには嬉しかった。
曲は貞夫さんのオリジナルだったけど、アレンジはオリジナルもラッセルだったはず。

2位
Marcus Miller 「Laid Black」
近作とくらべても、そう大して目新しいことをやってる訳ではないけど、
マーカスのベースが近作と較べて少し骨太になった気がする。
それを顕著に感じるのがニューオリンズのトロンボーンの新生トロンボーン・ショーティを迎えた
ドスの効いたミディアムファンクの「7-T's」。
こういう所にマーカスのベースが回帰しつつある所にも本作の好感度に繋がった。
また、作品の基本となってる今のマーカスのバンドの充実度も聴きどころ。
シャンソンの「ケ・セ・ラ・セラ」やEW&Fの「Keep 'Em Runnin'」など
ちょっと意表をつくカヴァーも織り交ぜながら、
幅広い聴き手にもアピールするプロデュース力もさすがマーカス。

3位
360 Band 「Three Sixty」 
バンド名だけ見ると、ほとんどの人には「なんやこれ?」やろうけど、
ヘイミッシュ・スチュワート(g, vo) スティーヴ・フェローネ(ds) マルコム・ダンカン(sax)という
メンツを見ると興味がわいてくる人も多いはず。
そうそう、全盛期のアベレージ・ホワイト・バンドの元メンバーが中心になって結成されたユニット。
リリースは2016年やけど、今春に入手した作品ということで、
今年の「Best 3」に滑り込ませてもらった。
音的には、AWBのブルーアイドソウル的な部分をクローズアップして
アダルト・コンテンポラリーにしたような大人の為の英国ポップス。
ヘイミッシュ・スチュワートといえば、
チャカ・カーンの大ヒットで有名な「Whatcha' Gonna Do For Me」を
ネッド・ドヒニーと共作したことでも知られ、
この夏、この2人のジョイントライブをビルボードライブ大阪で見ることが出来た。
その時、ヘイミッシュと少ししゃべって、この「360 Band」が良かったと話すと、
笑顔で喜んでくれたこと思い出す。
その辺の経験値も加味して、本作をこの順位に。。。


(8)>ねひつじさん

最後まで迷いましたが、迷った一枚は来年へ持ち越しということにします。

・太田寛二トリオ『A Day In New York』(2016)

 太田寛二 (p), 河上修 (b), リロイ・ウィリアムズ (ds)

 日本のバリー・ハリスというべき枯淡の境地に達したピアノ!

・The Don Sickler Quintet 『Reflections』(2002)

 Don Sickler (tp, flh), Bobby Porcelli (as,fl), Ronnie Mathews (p), Peter Washington (b), Ben Riley (ds)

 ブッカー・リトル、ロニー・ヒリヤー、ビル・ハードマン、ジョン・ゴードン、トミー・タレンティン・・・
といった、マイナーなトランぺッターが作ったマイナーな曲を発掘して
それを現代のジャズに蘇らせている素晴らしい試みと演奏内容です

・森山威男 『イースト・プランツ』(1983)

 森山威男 (ds), 望月英明 (b), 榎本秀一 (ts,ss), 井上淑彦 (ts,ss), 定成庸司 (per)

 今聴いても刺激的・衝撃的なサウンド、木製パーカッション、特にタブラが絶大な効果
 望月英明の粘りまくるベースも最高です 。


(9)>A.tomyさん

●“MOMENT / Fredrik Nordstrom”(Moserobie)
 フリーのスパイスを抱え込んだテナー奏者。かなり目立つ Mattias Stahl のヴァイブ。
 ヴァイブ入りピアノレス・クインテットというヘンな編成のミステリアスな雰囲気も◎!

●“HUB UP / Jukka Eskola”(Stride)
 ファイブ・コーナーズ・クインテットの一員。一発録りのラジオ放送用音源をCD化したもの。
 好き嫌いはあるにせよ、CTIレーベルを侮ることなかれ!ほぼ'70年代フレディ・ハバード集♪

●“LIVE AT SWEET BASIL / Uli Lenz, Cecil McBee, Joe Chambers”(Enja)
 大御所 Cecil McBee と Joe Chambers を向こうにまわして未知のピアニストUli Lenz が大奮闘!
 「CD聴きの会」でかけた「Inner Urge」、かけなかった「Freedom Jazz Dance」など選曲も充実!


(10)>madameさん

Best3の前に、まずはLive Best 3 を発表させて下さい。
じっくり聞く暇が無くなって、ライブへ行く、というパターンが続いてますので。

Live Best 3

〇 小曽根真&チック・コリア デュオコンサート @文京シビックホール

今年のライブで1番、琴線に触れたもの。本当に素晴らしかった。これは録音してましたから、
来年リリースされると思います。今から楽しみです。
昨年、チックコリアはアコーステイック・バンドと、スティーブ・ガッドの2公演をBNで
見ましたが、いずれも良かったです。あらためてチックコリアの天才ぶりを認識。
来年4月のTrilogy2をテーマとしたBN公演もはずせません。

〇 DAVE GRUSHIN BIG BAND @ BlueNote Tokyo

 ウエストサイド・ストーリーのカバー。皆が知っている有名ナンバーを独自のアレンジで楽しみました。
リー・リトナーが不参加になったのは残念ですが、ビックバンドでゴージャスな雰囲気を堪能。

〇 DAVID FOSTER @ BlueNote Tokyo

有名ナンバー目白押し。ボーカリストが若手も素晴らしい。ホイットニーのボデイガードのテーマは唸りました。
Devidは若手ボーカリストも発掘してます。
大物はブライアン・マックナイト。豊かな低音の歌声です。それと「ジャズも演奏するよ」と言って演奏したのが、
インストナンバーのウエザーリポートのTeen Town.
意外な選曲で、これがまたカッコよくて個人的には嬉しかった。バックの実力が感じられた1曲。
エンターテイメントとして、最高でした。こんな大物がクラブ公演のキャパで演奏するのが信じがたいライブ。


今年のBest3、すべてピアノです。

〇 BILLY CHILDS / REBIRTH

 今年前半、かなり聞いたのがこのBilly Childs。ライブに関してはサックスが急遽、
 日本人プレイヤーに変わり、変拍子の難しいナンバーを懸命にこなしてました。
 アルバムに関して言うと、Eric Harlandの空間を埋め尽くすようなドラム、
その変拍子がアグレッシブで聞きごたえ満点。そしてビリーの今が最も脂がのっているのではと
思われる歯切れのよい、しかも曲によって美しさと円熟味を感じさせるピアノ。
幻想的なボーカルを加えるなど、いろんな要素を備えているおそらく渾身の作。
じっくり聴きとおしてほしい1枚。

〇 BLUE WALTZ / ENRICO PIERANUNZI

  美しい抒情的なメロディー、幻想的ともいえます。それでいてスリリング。
  はずれのないピアノ。すぐに彼の世界に引き込まれます。
  深い森に分け入るような感覚を覚えます。私にとって、休息と癒しとを得られる
  彼のピアノ。

〇 TRILOGY 2 / CHICK COREA

 Trilogy 1も一気に聞きとおすくらい素晴らしかったですが、これもまた同様。
 特に特に、500Mils High これはフローラ・プリムの歌でどれだけ聞いたか。
 当時がワ~っとフィードバックされてくる感覚で、しかも彼は新しい切り口で演奏。
 彼の場合は歴史があります。自分のジャズ聴きとダブる場面が常に出てきて、
 その都度、魅了されます。


(11)>oza。さん

例年通り、順位をつけずに3枚と、特別賞を挙げています。


Miggy Augmented Orchestra "Colorful"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64604442.html
NYで活躍しているラージアンサンブルを駆使する日本人女性

John Raymond "Joy Ride"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64590098.html
ライブ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64523890.html)を見た後にアルバムを購入

Alexander Claffy "Standards: What Are You"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64686446.html
皇帝Kurt Rosenwinkel参加


特別賞
Happy Hour "Last Order"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64588498.html
今年亡くなった片山さんの最後のリーダー作。


(12)>TAKASHIさん

最近はこんな↓コンピレーション音源を聴いて気に入ったミュージシャンのアルバムを集めています。

#37 - Impressed - Rare British Jazz (196?)


英国は1934年から20数年間 ミュージシャンユニオンの保護政策によりJAZZ鎖国状態でした、
そのような状態からでも芽吹いた英国モダンJAZZは1960年代ごろ隆盛を極めてゆきます、
このころの生きの良い演奏が好きですね。

さて今年の3枚

○Brigitte Bader Meets Johnny Griffin Passion, No Future, But Love (B.B. Production, SW, 1990)
 Bass Luigi Trussardi, Mads Vinding
 Drums Alvin Queen, Makaya Ntshoko
 Flute Peter Hanel
 Piano Dado Moroni, W?adys?aw Sendecki
 Tenor Saxophone Andy Scherrer, Johnny Griffin
 Trombone Isla Eckinger
 Vibraphone Michel Hausser
 Vocals Brigitte Bader

スイスのヴォーカリスト 癖のない声でストレートに歌っています、
大名盤ではないけれど、繰り返し聴きたいアルバム
今年のヴォーカル復刻大賞 なんつって!

○Rita Reys With The Pim Jacobs Trio Featuring Johnny Griffin That Old Feeling(CBS, Netherlands, 1979)
 Bass Ruud Jacobs
 Drums Peter Ypma
 Piano Pim Jacobs
 Tenor Saxophone Johnny Griffin
 Vocals Rita Reys

上のアルバムを聴いて、Johnny Griffinが参加しているヴォーカルアルバムを探して購入した1枚。
リタ・ライスはクールヴォイスあたりを1枚聴いていれば良いだろうと思っていたが、目の玉飛び出ました!
大名盤でございます。’70年代~’80年代のアルバムは私にとって穴だなぁ。

○The Five of Us -The Jazz Five (Tempo Records, UK, 1961)
 Baritone Saxophone Harry Klein
 Bass Malcolm Cecil
 Clarinet Vic Ash
 Drums Bill Eyden , Tony Mann
 Piano Brian Dee
 Tenor Saxophone Vic Ash

最後にブリティッシュ・モダン・ジャズから1枚
問答無用の名盤です!


(13)>Suzuckさん

今年は二本立てで・・。
まずは、ヴォーカル編 3枚。

1.The Book of Longing / Luciana Souza

The_book_of_longing

柔らかでフォーキーな声で、歌詞の世界を深く掘り下げます。彼女の歌声、ギター、ベース、そして、微かにパーカッションが聴こえるだけのシンプルな構成。深い陰影を感じる知的で抑制された世界が広がっている。彼女が共演を熱望したとうい情感豊かなベーシストのスコット・コリー、ブラジル出身ジャズ界で評価の高いSSW&ギタリストのシコ・ピニェイロ、2人の弦の響きも豊かで、優しく穏やかで落ち着いた音風景。

2.Descansado - Songs for Films / Norma Winstone

Descansado

4年ぶりの新譜は映画音楽集。手垢に塗れた曲たちも彼女が歌えば、本来の清楚な姿が浮かぶ。曲によって、作詞を手がけ、スキャットで絡む。繊細なアンビエントな空間。有名曲でも、映画の場面はあまり浮かばず、彼女たちの創造した音風景が広がる。銀幕に映し出すのは彼女の人生観。早春の薄曇りのよう。

3.Last Things / Siril Malmedal Hauge / Jacob Young

Last_things

ノルウェーのベテラン・ギタリスト、ヤコブ・ヤングと同郷のヴォーカリスト、シーリル・マルメダール・ハウゲのデュオ。優しく柔らかな声、ナチュラルな歌い方で、澄んだ空気を運んでくるヴォーカル、温かく寄り添うギター。穏やかなで静かな時間が流れます。
選曲は、大懐メロ大会の様相だけど、アレンジが良いので歌の素晴らしさが引き立ちます。


インスト編、3枚です。

1.Live / Marcin Wasilewski Trio

Marcin_wasilewski_live

ポーランドのトップ・ピアニスト、マルチン・ボシレフスキのトリオ。ライブならではの躍動感があふれ、激しく情熱がほとばしる三位一体のプレイ。4000人の観客の興奮は半端なく、彼らも観客からエネルギーをもらい、演奏に拍車がかかる。ダイナミズムと、美麗で静謐な部分を併せ持つピアニズムが堪能できるライブ盤。全編、強い高揚感を感じる満足度の高い内容で、ジャズ・ピアノ・トリオの真髄だ!

2.Shades of Sounds / Alessandro Galati Trio

Shades_of_sounds

今年、日本での作品を2枚リリースした、イタリアの人気ピアニスト、アレッサンドロ・ガラティ。全編ロマンチシズム満載、しかも、インタープレイのスリリングな場面も楽しめちゃう、お得盤。美音で情感豊かに歌い上げるピアノ、太くしっかりしたベースが活躍し、ドラムの音の美しさにも感動。ガラティの選曲のお目利きにも感涙。メロディに長けた人は良い曲しってますね。ガラティ流浪漫にどっぷり浸れます。

3.After Bach / Brad Mehldau

After_bach

新譜がでるたびに、話題になる現代ジャズ・ピアニストの最高峰、ブラッド・メルドー。今回の題材は、バッハ、そして、ソロ・ピアノ演奏。交互にくるバッハの曲とメルドーの即興に全く違和感はなく、バッハの曲は楽譜通りでも、メルドーの姿が浮かび、その後のメルドーの即興曲はバッハの面影をもちつつメルドーの世界。孤高の人が、また、新しい世界の扉を開けたとうことです。

次点は、
4.ICTUS / Tamaya Honda ICTUS Trio

Ictus


(14)>GAKOさん

今年最後のCDの仕入れを終わり,ようやく「ベスト3」を決定しました。
まずは,例年通り,今年の【総括】から。

今年も,月に一度,4,5 枚ずつ,輸入盤中心に手に入れて,数えてみると,61 枚でした。
まったく初めて見る名前から,大ベテランのおなじみの人まで,様々とはいうものの,
別に,試聴したわけでもないのに,やはり,私の好みが如実に表れている選択でした。

* Terry Gibbs “92 Years Young: Jammin' At The Gibbs House” (Whaling City Sound, wsc 092)
   Terry Gibbs(vib), John Campbell(p), Mike Gurroda(b), Gerry Gibbs(ds).
   Rec. Apr., 2016.
   (1)Back Home In Indiana (2)Yesterdays (3)The Shadow Of Your Smile
   (4)What's New (5)Take The"A"Train (6)Blues For Hamp
   (7)I'm Getting Sentimental Over You (8)Between The Devil And The Deep Blue Sea
   (9)Autumn Leaves (10)Yardbird Suite (11)All The Things You Are
   (12)Just Some G Minor Blues (13)Imagination (14)Here It Is (15)Closing Remarks

   1924 年 10 月 13 日生まれ。2016 年 4 月の録音時で 92 歳。
   しかし,まったくそんな年齢とは思えない Terry Gibbs のエネルギーに満ちたアルバムだ。
   ライナーによれば,息子の Gerry Gibbs が,この居間でジャムったらどうだろう,
   とサジェストしたことから生まれたアルバムのようだ。
   それにしても,どれも若々しい演奏で,アップ・テンポから情感豊かなバラードまで,
   なまじの若手より元気があり,かつ経験に基づいた深い味わいがある。
   まさに 92 years old ではなく,92 years young だ。

* Martial Solal & Dave Liebman “Masters In Bordeaux” (Sunnyside, SSC 1489)
   Dave Liebman(ts), Martial Solal(p).
   Rec. Aug. 4, 2016, live at Jazz & Wine Festival Bordeaux, Chateau Guiraud.
   (1)All The Things You Are (2)Night And Day (3)Solar
   (4)What Is This Things Called Love (5)On Green Dolphin Street (6)Lover Man

   去年の 10 月頃に見かけて,ずっと気になっていたのだが,11,12 月と探したがなかったので,
   もう売れてしまったかと思っていたら,年が変わっての 1 月に再び出てきた。
   残っていたのか,キャンセルがあったのか・・・どっちでもいい。
   ともかく即,手に取る。で,早速,聴いてみると,これが素晴らしい。
   曲名だけ見ると,ありきたりのスタンダード集かとも思ってしまうが,
   あにはからんや,ただのスタンダード集ではない。
   さすが大ベテラン,大御所 2 人のデュオだ。一筋縄ではいかない。
   スタンダードの香りをしっかり残しつつも,2 人の持つ感性と情熱が
   互いに高めあいながら,より大きな世界を作っていくようだ。
   1927 年生まれの Martial Solal だから,この録音時,89 歳!
   とてもそんな年齢を感じさせない瑞々しさがある。
   Dave Liebman,1946 年生まれだから,70 歳!
   まだまだ若々しく刺激的なソプラノとテナーを聴かせてくれる。
   もっと早く聴いていれば,去年の 「ベスト3」 に間に合っただろうが・・・

* Scott Hamilton “Jazz At The Club Live - From Societeit de Witte” (O.A.P Records, OAPR 1802)
   Scott Hamilton(ts), Francesca Tandoi(p, vo: *), Hans Mantel(b), Frits Landesbergen(ds).
Rec. Apr. 18, 2018, live at Societeit de Witte, Hargue, Netherlands.
(1)Yours Is My Heart Alone (2)The Sheik Of Araby (3*)Matbe You'll Be There
 (4)Blue 'N' Boogie (5)How Deep Is The Ocean (6)Old Folks (7*)Estate
(8)I'll Remember April

 Scott Hamilton のオランダでのライブで,このところの快調さを存分に聴かせてくれる。
ピアノの Francesca Tandoi が 2 曲のバラードでヴォーカルを聴かせるが,これも素敵だ。
   ピアノは水準の出来だが,ヴォーカルがいいので,2 曲だけとは惜しい気がする。
    ところで,Scott Hamilton,かれこれ 40 年ほどのキャリアで,写真を見ると,けっこう歳取ったな・・・
   と思ってしまうが,よくよく考えれば,1954 年 9 月 12 日生まれだから,64 歳になったばかり。
   私の 1 歳年上というだけだ。まだまだ,素晴らしい演奏を聴かせてくれそうだ。
    同じメンバーでのスタジオ録音の “Blue 'N' Boogie” (O.A.P. Records, OAPR 1803) も甲乙つけがたく,2 枚の合わせ技一本ということにした。

【次点】
* Maciek Pysz, Daniele di Bonaventura “Coming Home” (Caligola, 2232)
   Maciek Pysz(ac-g, el-g: 7, 11), Daniele di Bonaventura(bandneon, p: 2, 5, 6, 10).
   Rec. May. 11, 12 & 13, 2017.
   (1)Lights (2)Blue Tango (3)Nadir (4)Streets (5)Intro (6)Tango
   (7)Paquito (8)Tree (9)I Gazzillori (10)More & More (11)Coming Home

   バンドネオンとギターのデュオというのは,ちょっと興味津々。
   どちらの楽器も管楽器のような派手さはない。
   バンドネオンといえば,私などは大好きな Astor Piazzolla を思い出すが,
   マイナーな楽器だろう。
   ギターの方も,聴いてみるとアンプを通さないクラシック・ギターの方が主だ。
   その両者が奏でる音楽は,哀愁に満ち満ちたもの。
   Piazzolla のようなタンゴを想像していたが,そうではない。
   録音されたのはイタリア北部の Cavalicco という町のスタジオだが,
   印象としては,ジプシー音楽のような,ヨーロッパの民衆の間に伝承されてきたようなイメージだ。
   なんとも沁みこんでくる。アンプを通したギターやピアノでの演奏も数曲あるが,
   全編,アコースティック・ギターとバンドネオンでも良かったような気もするが・・・
   それらも,ちょっとしたアクセントにはなっているか。

【特別賞】
* Eric Dolphy “Musical Prophet” (Resonance,HCD-2035)
   “Iron Man” と同じ時の Jul, 1 & 3, 1963. 録音の未発表などを 3 枚組にしたアルバム。
   改めて,Eric Dolphy のスゴサを感じるばかり。Richard Davis の存在も欠かせないとわかる。
   (3 枚組なので,細かいデータは割愛しました。我が家の方で,紹介します。)


(15)>ドラさん

選考後記
今年は私にとってジャズ・ヴォーカルの夜明けだったような気がします。
今までで一番ヴォーカル盤を聴いた一年だったです。
それだけ癒しを求めた年だと言えます。
ガコさんところの「上半期のベスト3」はインストばかりを選びました。
両方から選ぼうかと少し迷ったけれどズバリとヴォーカル盤だけにしました。

■ HANS STAMER / EVERYTHING HAPPENS TO ME
hans stamer(vo).
graeme coleman(p), rene worst(b)., chris nordquist(ds),
russell marsland(g), darryl havers(org), tom colclough(ts),
steve hilliam(ts,bs), vince mai(tp), etc
2009/Brouhaha/

1 Now Or Never (C Lewis)
2 The Blues Are Brewin' (L.Alter)
3 Everything Happen To Me (H.Carmichael)
4 You Ca 't Lose A Broken Heart (J.Johnson)
5 When It's Sleepy Time Down South (C.Muse)
6 I Can't Believe That You're In Love With Me (C.Gaskill)
7 Good Morning Heartache (E.Drake)
8 What A little Moonlight Can Do (H.Woods)
9 All For You (R.Scherman)
10 I Can't Face The Music (R.Bloom)
11 Looking For A Place To Park(B.Gaillard)
12 Gimme A Pigfoot And A Bottle Of Beer (W.Wilson)
13 Never Saw A Better Day (H.Stanley)

私は「何が何でも欲しいアルバムなんてもうない」と思っていました。
でもこのアルバムだけは「どうしても欲しい」と思ったんです。
ハンス・スタマー(vo)を知ったのは大好きな曲の「Everything Happen To Me」をYouTubeで検索した時です。
もうね、抜群の雰囲気を持っていて一発で魅了されてしまいました。
ここ何年かは聴きたい時にYouTubeで聴いていたんだけど、CDが欲しくてとうとう我慢できなくなりました。
すでに日本では入手困難になっていたのでアメリカに発注したんです。
2週間程度で着く予定が着かないのでやきもきしてましたが3週間経ってようやく届きました。

全13曲のスタンダードはやはり雰囲気が抜群で「やっぱりなぁ~」と思いました。
ハンス・スタマーの声がいい、バックの演奏がいい、アレンジもいい。
これほど味わいのあるヴォーカルや演奏はそうそう聴けないのではないかと思います。
カナダ盤なんだけどレトロな感覚、ノスタルジックな雰囲気が素晴らしいです。

人にはそれぞれ好みがあって「人がどう思おうが好きなものは好き」なんですね。
音楽、ジャズもそう・・・ジャズ聴きも好きなジャズに出会いたいから聴く。
(3)「Everything Happen To Me」、(6)「I Can't Believe That You're In Love With Me」、(7)「Good Morning Heartache」、(9)「All For You」のバラードはもう最高です。
珠玉の名曲が詰まっていて心に響くジャズが聴けました。
私にとって今作は思い出に残る一枚になりました。

■ MARGARETA BENGTSON / BALLADS
margareta bengtson(vo), mathias algotsson(p,org),
peter asplund(tp)(3,10), dicken hedrenius(tb)(5,7), Avante Soderkvist(b)(4,6,7,8,11)
2016/Spice Of Life/

1 The Very Thought Of You (R.Noble)
2 My Foolish Heart (V.Young)
3 I Thought Of You (J.V.Heusen)
4 The Gentle Rain (L.Bonfa)
5 My One And Only Love (G.Wood)
6 Spring Can Really Hang You Up The Most (T.Wolf)
7 Our Love Is Here To Stay (G.Gershwin)
8 Long Ago And Far Away (J.Kern)
9 Here's That Rainy Day (J.V.Heusen)
10 Nature Boy (E.Ahbez)
11 Never Will I Marry (F.Loesser)

癒し系アルバムとしては「バラード」が付いたタイトルについ手が伸びてしまいます。
スウェーデン出身のマルガリータ・ベンクトソン(vo)は初めて聴きました。
これは素晴らしかった・・・私は一発で魅了されてしまいました。
これほどしっとりとしたバラードが聴けるとは思わなかったです。
透明感があって澄んだ美しい歌声は抜群の歌唱力を誇ります。

全11曲は全てスタンダードで占められています。
ゲストとして表記されているマティアス・アルゴットソンはピアノとオルガンで参加しています。
ゲストのトランペットやトロンボーンも効果的に配置されていました。
あまりに良かった・・・驚きの一枚です。
ライブではとてもこの雰囲気は出ないと思うのでマルガリータは今作がお勧めです。

■ JOANI TAYLOR / IN A SENTIMENTAL MOOD
joani taylor(voice),
pj perry(as,ts), miles black(p), neil swainson(b)
2018/Cellar Live/

1 This Can't Be Love (R.Rodgers/L.Hart)
2 In A Sentimental Mood (E.Ellington/M.kurtz)
3 Embraceble You (I&G.Gershwin)
4 Alfie (B.Bacharach/H.David)
5 Undecided (C.Shavers)
6 Sentimental Journey (B.Green/L.Brown)
7 Lover Man (J Davis)
8 Love Walked In (I&G.Gershwin)
9 A Ghost Of A Cgance/I Can't Get Started
(V.Young/B.Crosby & N.Washington/V.Duke&I&G.Gershwin)
10 More Than You Know (V.Youmans/B.Rose/E.Eliscu)
11 Be My Love (S.Cahn/N.Brodszky)
12 I Just Had To Hear Your Voice (O.Adams)

ジョアニ・テイラー(voice)は初見、カナダ盤です。
最初にCD裏のメンバーを見た時、ヴォーカルじゃなくてヴォイスになっているのに興味を引かれた。
ジョアニ・テイラーは歌じゃなくて語りか?と思いました。
PJ・ペリー(ts)やニール・スウェインソン(b)のバックも気になるところです。

全12曲はよく知られたスタンダードのバラード集です。
聴いてみるとインパクトがありました。
予想通りというか、歌と語りの中間で声に力があります。
こういう歌い方をする人はけっこういると思いました。
主には舞台俳優や映画俳優出身で感情の盛り上げ方が上手い劇場型ヴォーカリストです。
このタイプは歌より味で勝負します。
ジョアニとサックス、ジョアニとピアノ、ジョアニとベースのデュオに聴こえるところもある。
特にスウェインソンのベースの存在感は抜群です。
聴きどころが多いですがマイ・ベストはバカラックのヒット曲の(4)「Alfie」になりました。
(7)「Lover Man」も良かったです。


(16)>kita3さん

まだ閉じてなかったようですので、急ぎ今年の3枚。

第1位 Mike del Ferro/Make Someone Happy
第2位 Gil Goldstein/Infinite Love
第3位 Marc Copland & Ralph Towner/Songs Eithout End

まだまだ好盤の多かった年ですが、相変わらず旧盤ばかり。。。こんないいの聞き逃してたかのって、結構、こまめにチェックしてたつもりなんですが。。


(17)>Martyさん

今年はピアノトリオが豊作だったと思います。
その中で、この3枚をお薦めします。

1.「Once in a Blue Moon」 Reis Demuth Wiltgen
2.「Got A Light?」 Jeremy Ledbetter
3.「PIERIS」 Marco Mezquida, Jesper Bodilsen, Marti Maretti

個人的には、旧盤ですが、Enrico Pieranunzi 「In That Dawn of Music」を
入手出来た良い年でした。





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2017年、みんなのベスト3


(1)>910さん

今年も私的年間ベスト3の季節がやってきました。今年は最近に出たものでいいと思ったアルバムが多く、結局上半期とはあまり重ならなくなってしまいました。今年の特徴として、ECMレーベルが多くなっているのも特徴かもしれません。やはり自分はやや硬派な方のジャズが好きなのだなあ、というのと、ちょっと変わったものも興味を示している感じはあると思います。なので、万人に受け入れられるベストではないです。長男から言わせると、大西順子のアルバムも「何だか難しそうなの聴いてんな。」だそうでした。なおどれが1位というものではなく、順不同です。

グラマラス・ライフ/大西順子(P)トリオ(Somethin' Cool)
Glamorous Life/Junko Onichi(P) Trio(Somethin' Cool) - Recorded September 4-6, 2017. 井上陽介(B)、高橋信之介(Ds) - 1. Essential 2. Golden Boys 3. A Love Song (a.k.a. Kutoubia) 4. Arabesque 5. Tiger Rag 6. Almost Like Me 7. Hot Ginger Apple Pie 8. Fast City 9. 7/29/04 The Day Of(From "Ocean's 12")

1-4、7曲目が大西順子の作曲、5曲目はアート・テイタムの演奏曲(ジャズの最初の録音の1曲だそうだ)、8曲目はジョー・ザヴィヌルの作曲と、いろいろ。やはり彼女は大物でした、と、個人的な思いがあります。1曲目は彼女にしては珍しく少し思索的な出だしかなとも思いますが、ダイナミクスも健在。解説を読んでいるとけっこう複雑な演奏をしているようですが、すんなりと入ってきてしまうところも、それでも、難しそうだなと思うところも、いろいろ。相変わらず半端ではないテクニックを見せつけてくれます。そこまで目が行くと気難しい印象ですけど、繊細さとダイナミックさ(こちらの方が大きいか)に心地よく身をゆだねながら聴くと、なかなかの傑作ではないかと思います。6曲目はスゴい彼女の演奏。8曲目はなかなか圧巻。(17年11月15日発売)


Far From Over/Vijay Iyer(P. Key) Sextet(ECM 2581)(輸入盤) - Recorded April 2017. Graham Haynes(Cor, Flh, Electronics), Steve Lehman(As), Mark Shim(Ts), Stephan Crump(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Poles 2. Far From Over 3. Nope 4. End Of The Tunnel 5. Down To The Waire 6. For Amri Baraka 7. Into Action 8. Wake 9. Good On The Ground 10. Threnody

(17/08/19)全曲ヴィジェイ・アイヤーの作曲。ECMにしては元気な曲が多く、ACT時代の感触も少しあり。けっこう複雑な曲で、おそらく変拍子が多いと思われます。リズムがパルス的に来るため、何拍子か考えるのは、少々難しい。ただ、そういう点を除けば、通常のジャズから大きくはみ出たところは少ないと思います。聴くのに体力がいりますが、智に勝った部分も。プロデューサーはマンフレート・アイヒャー。メンバーがメンバーだからか、インド的要素は影を潜め、むしろM-BASE的なサウンドを感じるのは一部メンバーのせいか。とにかく、ECMにしては賑やかな演奏が多いです。3曲目のようにシンプルなファンクビートの曲もあるけど、一筋縄ではいかない現代ジャズ的なイメージ。時に静かな場面もあり。少し野性的か。


Small Town/Bill Frisell(G)/Thomas Morgan(B)(ECM 2525)(輸入盤) - Recorded March 2016. - 1. It Should Have Happened A Long Time Ago 2. Subcouscious Lee 3. Song For Andrew No.1 4. Wildwood Flower 5. Small Town 6. What A Party 7. Poet - Pearl 8. Goldfinger

(17/05/31)ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ。2人の共作は7曲目、ビル・フリゼール作が3、5曲目、ポール・モチアン作が1曲目、リー・コニッツ作が2曲目、他は映画音楽など。2人での幽玄な、時にのどかな世界が68分続きます。でも、2人のやり取りは緊密です。モチアンとの演奏を比べてみたくなるけど、印象的には似ている、夢見心地で愁いを含む1曲目、コニッツの曲らしい醒めた4ビートで進んでいく2曲目、明るめで牧歌的な情景から哀愁に表情を変える3曲目、やや快活で明るいカントリー的な4曲目、8ビートでいつものフリゼール節が聴けるタイトル曲の5曲目、これまたビートはっきりめで明るくせまる6曲目、既成曲的なゆったりインプロヴィゼーションの7曲目、渋くて幻影的な演奏が続く映画音楽の8曲目。


次点として、以下の3作

The Dreamer Is The Dream/Chris Potter(Sax, Cl, Fl, Ilimba, Samples)(ECM 2519)(輸入盤)
Blue Maqams/Anouar Brahem(Oud)(ECM 2580)(輸入盤)
3 For 3/Mike Moreno(G)(Criss Cross 1396)(輸入盤)


(2)>ゴロピカリさん

ベスト3というよりは、気に入った3枚ということで。

●VSOP II Tokyo 1983
Herbie Hancock(p)、Wynton Marsalis(tp)、Branford Marsalis(ts,ss)
Ron Carter(b)、Tony Williams(ds) 1983年5月
あのVSOPのホーンがマルサリス兄弟になりました。

●Book Of Intuition / Kenny Barron
Kenny Barron (p)、Kiyoshi Kitagawa (bass)、Johnathan Blake (ds)
2015年7月
Kenny Barronは期待を裏切りません。

●Re-Bop/渡辺貞夫
渡辺貞夫 (as)、Cyrus Chestnut(p)、Christopher Thomas(b)、Brian Blade(drm)
2017年5月
渡辺貞夫の新作。
最後の「花は咲く」を除いて、全編書下ろし。

御年84歳!
さすがに衰えを感じますが(特にテーマだけストレートに吹く花は咲く)、
それでもすごいと思います。


(3)>miyukiさん

日常に追われて、ジャズを聴く時間が段々少なくなっています。
夜寝る前に30分から1時間聴く程度です。来年はもっとちゃんと聴きたいです。
ベスト3というか、よく聴いた3枚を選びました。

●YESTERDAYS - MADS VINDING TRIO LIVE IN COPENHAGEN 1997

1. Yesterdays (Jerome Kern)
2. Vignette (Gary Peacock)
3. Jitterbug Waltz (Fats Waller)
4. A Nameless Date (Enrico Pieranunzi)
5. My Funny Valentine (Richard Rogers)
6. My Foolish Heart (Victor Young)
7. If There Is Someone Lovelier Than You (Howard Schwartz)

Enrico Pieranunzi (piano)
Mads Vinding (bass)
Alex Riel (drums)

1997年11月11日デンマーク-コペンハーゲンのジャズハウスでのライヴ録音
レーベル:Stunt

ピエラヌンツィはハズレがないです。端正で切れのあるピアノ、コクのあるベース、
ドラムスも良かった。特に1曲目のYesterdaysがよかった。

●ERIC ALEXANDER / SONG OF NO REGRETS

1. But Here's The Thing (D. Hazeltine)
2. These Three Words (S. Wonder)
3. Grinder (E. Alexander)
4. Corazón Perdido (E. Alexander)
5. Mas Que Nada (J. Ben)
6. Boom Zoom (L. Alexander)
7. Song Of No Regrets (S. Mendes / L. Hall)
8. Cede's Shack (J. Farnsworth)
9. Up, Up And Away (J. Webb)

Eric Alexander (tenor saxophone) (organ on 2)
David Hazeltine (piano)
John Webber (bass)
Joe Farnsworth (drums)
Alex Diaz (percussion)

with special guest:
Jon Faddis (trumpet on 1,2)

2017年6月12日録音
レーベル:HighNote

現代ハードパップの王道と言う感じで、好みでした。
パーカッションが入っているのも良かった。

●IGNASI TERRAZA / IN A SENTIMENTAL GROOVE

1. EL CANT DELS OCELLS
2. AN EMOTIONAL DANCE
3. LA FILADORA
4. WHEN YOUR LOVER HAS GONE
5. EVERYTHING HAPPENS TO ME
6. MEAN TO ME
7. CANCO NO 6(F.MOMPOU)
8. ISN'T IT ROMANTIC?
9. RAIN FALLING,NO CAB
10. EL DESEMBRE CONGELAT
11. PEACE PRAYER(CLAMORIS DE PAU)

IGNASI TERRAZA(p), PIERRE BOUSSAGUET(b), JEAN PIERRE DEROIARD(ds)
2005年録音
レーベルSWIT

哀愁漂う演奏がよかった。


(4)>Tさん

年に一度のお楽しみ、今年も参加させて頂きます。
宜しくお願いします。


1.渡辺貞夫 アンコール

名盤「How's Everthing」を産んだ80年の武道館コンサートの
オーケストラを村田陽一率いるホーン・セクションに置き換えて
当時のシーケンスそのままに再演した去年の12月ステージの実況録音盤。
武道館コンサートでも共演してたディヴ・グルーシンも客演。
ボクもBBL大阪で見て感動したステージ。
ステージからはける時、目の前をディヴ・グルーシンが通っていったのも良い思い出。
ちなみに、先月出た新録のリアルジャズ作「リバップ」も素晴らしい内容だったけど、
今年聴いた回数の多さで、「アンコール」を選ばせてもらった。

2.Chick Corea + Steve Gadd Band Chinese Butterfly

今年の東京ジャズのステージにも登場した新ユニット。
コリアとガッドは70年代後半から度々共演してるけど、
2人の名前がクレジットされたレギュラーコンボはこれが初めて。
名曲「Rerurn To Forever」が再演されてることからも、
このユニットが目指す方向性はその辺で、広がりのあるおおらかなクロスオーヴァー加減が心地よかった。

3.角松敏生 Sea Is A Lady 2017

バブル末期の87年に、SSWの角松が敢えて全編インストで作ったアルバムのリテイク作。
ジェイ・グレイドンに強く影響を受けた角松のギターの表現力も歌と同レベルにまで成長した感じ。
今年のフュージョンではこれが一等賞かと。


(5)>baikinnmannさん

お久しぶりです。松山でとうとう12年目となりました。
今年で9度目となりますが、みんなのベスト3への参加、宜しくお願い致します。

2017年JAZZベスト ~今年のアルバムベスト3♪♪♪
☆Marc Copland (p) 「Alone」(PIROUET 2008.11&2009.6録音)
マーク・コープランドのピアノソロ作。にじんだモノクロの水彩画のような妖しい浮遊感あるピアノですが、聴いていくうちに美しく儚い心に沁みるピアノソロに癒されています。
ジャケも◎

☆Peo Alfonsi (g)「Change Of Heart」(Inakustik2014. 11月録音)
イタリア サルディーニャ島出身のペオ・アルフォンシ ギターソロによるパット・メセニーのカバーアルバム。トレーに乗せて最初の一音、暖かく優しいアコギの音色が良い。大好きなJAMESも3曲目に(ただ2分ちょっとで短いのが残念)…ジャケも秀逸。

☆Mads Vinding Trio 「Yesterdays」(Stunt 1997.11録音)
Enrico Pieranunzi (p) Mads Vinding (b) Alex Riel (ds)
デンマークの巨匠ベーシスト、ドラマーとイタリアの巨匠ピアニストのトリオによるアルバム20年前のライブ秘蔵音源発掘とのこと。当トリオでは” The Kingdom”という名盤がありますが、その8か月後にコペンハーゲンで行われたライブ音源です。
3者の緊密度の高くスリリングかつエキサイティングな演奏を楽しむことができます。JAZZライブの楽しさが濃縮された1枚です。

次点 ♪♪ ~次点としましたが、ベスト3でもよい良作です。
★Matija Dedić Trio 「MR.K.K」(Dancing Bear1999録音)
Matija Dedić (p) Ziga Golob (b) Krunoslav Levacic (ds)
クロアチア発ピアノトリオ。活き活きと躍動感に満ちた三位一体の好演…特に硬質で粒立ち良く美しいピアノが印象的。

★Quercus 「Nightfall」(ECM 2015.12録音)
June Tabor (vo) Iain Ballamy (ts.ss) Huw Warren (p)
英国発”Quercus”はボーカル、サックス、ピアノからなるトリオ。3者が寄り添い、やさしく暖かく心地よいアンサンブルが◎。

家族のベスト♪
★Junior Romero Trio 「La Jungla」(Sony 1993録音)
Junior Romero (p) Gerardo Chacon (b) Jorge Arias (ds)…ほか
今年もなんとかジャズに付き合ってもらいました。



(6)>A.tomyさん

●“THE ERIC BYRD TRIO”(Foxhaven/2001)
 このピアノ・トリオは、一にかかって「アマポーラ」似の「君微笑めば」が華!
 そして、もちろんそこへと至る山あり谷ありの展開があってこそ、咲き乱れる♪

●“CHARTBUSTERS! Volume 1”(NYC/1995)
Craig Handy や Dr.Line Smith といったオトーさんたちによるジャズメン・オリジナル集♪
ジャズが濃ゆい!選曲もシブい!だって「Tokyo Blues」に「No Room For Squares」だもの。

●“THE SECOND SET / Ambience”(Deep Purple/2009)
 今年最も混戦模様の女性ヴォーカル。上半期に挙げた Deborah Davis も捨て難いが、
 このグループの Leah Natale の歌声に首ったけ。テナー入り「Nature Boy」イイね!



(7)>ねひつじさん

・Chet Baker Trio『Live from the Moonlight』(1985)

 ほとんどあきらめていた音源が、まさかまさかの国内盤で再発!
 本当に臨場感のある音で、Chetの演奏も最高です

・Pat LaBarbera & Don Thompson 『Night Lights』(2014)

 テナーサックス&ピアノのデュオによる横浜ライヴ、
 マリガンの一曲目から、聴いていて溶けそうになる演奏です

・Steve Lacy 『Two, Five & Six. Blinks』(1983)

 これもライヴ盤ですが、Lacyの相棒となるSteve Potts(as,ss)がLacyを上回るくらいの勢い、
 Irene Aebiのチェロ、バイオリン、ヴォーカルと共に素晴らしい効果を上げています
 フリージャズというより、ワールドミュージック寄りなサウンドでかつスウィングしています



(8)>madameさん

〇 Eliane Elias / Dance of Time
  お気に入りのピアニストであり、ボーカリストである彼女のアルバムは外せません。
前作同様、このアルバムもTake6がバックコーラスを務め、ゴージャスな仕上がり。
いいですね。彼女の世界。

〇 Mads Vinding Trio / Yesterday
  ピエラヌンツィのピアノははずれがないです。今年のピアノトリオではイチオシ。
アレックス・リール、マッズ・ヴィンデングという鉄壁のリズム陣とくれば、言うことなし。
哀感あふれるピアノに、ただ聞き入った1枚。

〇 Soul Conversation / New Century Jazz Quintet
  人気の彼ら。これもまた安心して聴けるサウンド。
今回、サックスのTim Green がすごくいいと感じました。
だんだん出てきた円熟さと若さ溢れるプレイとが相まって素晴らしい。


次点
〇 Boz Scaggs / Speak Low
  ちょっと変化球を。けっこう気に入って聞いていました。彼の声は存在感があります。
いろんなシンガーがジャズ・アルバムを出しています。
これはジャズとして聞いても、またジャズファン以外の人が聞いても、
ボズ・サウンドとして聞けるアルバムだと思います。

*                 *

十分、聞く暇がない分、ライブは充実しておりました。
とにかく現場に足を運ぶしかない、ということで、こちらで話題になっている
チックコリア・アコースティック・バンド、ガッド・コリア・バンド、とどちらも
チック・コリアの充実ぶりを堪能。
それにエリアーナ・エリアス・トリオ、夫君のマーク・ジョンソンのベースも秀逸。
やはりベスト3のニューセンチュリークインテットのライブ、メンバーがかぶっている
J-Squad、それにクール&ザ・ギャングで、昔に戻って元気をもらいました。
矢野顕子&上原ひろみデュオも面白かったです。

特筆は先月のミンガス・バンド、思ったより楽しめて面白かったです。
メンバーが豪華。重厚なサウンド。特筆ライブだけでもこれだけありました。



(9)>oza。さん

中島さち子 "希望の花"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64094022.html
才女中島が、本田、米木と盤石な布陣を組んだ2枚組のトリオ作。
美麗にして力強いサウンドは、聴き惚れるしかありませんでした。
凄い演奏。

"More Powerfull" George Colligan
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64259254.html
Linda Oh、Rudy Roystonの強烈なリズムに促される熱い演奏に圧倒される。
タイトル通り、パワフルな演奏が楽しめた作品。


Kurt Rosenwinkel "Caipi"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64023568.html
Kurt Rosenwinkelのブラジル色の濃い意欲作。
えらく格好良く、おしゃれで、聴きなじみの良いサウンドは、ボーカルも入り、ジャズに限らず音楽ファンなら好感を持って受け入れられるであろう好作品。
春の来日メンバーも凄かった。


特別賞は、今年は非ジャズっぽいボーカルもの

けもの "めたもるシティ"
https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64210007.html
日本ジャズのそうそうたる面々が演奏して、ポップでおしゃれで、少しひねりの効いた
曲と演奏は、菊地らしい気持ちの良いサウンドが満載された、完成度の高いアルバム



(10)>GAKOさん

【今年の総括】
 今年も,毎月 4, 5 枚ずつ主に新譜を購入しました。
数年前に出たものも何枚かはありますが・・・。
結果,65 枚の収穫。そのほとんどは,いつも行くお店で手に入れましたが,運悪く財布の中身が足りなかったものなどをネットで見つけて注文したものも,今年は 15 枚以上ありました。
また,輸入盤ばかりだったことも,特徴的な一年だったかもしれません。
 いつものことながら,オーソドックスなアルバムが多く,これまでにも何枚か持っている人の新譜が半分以上。
名前の知らない人を聴くというより,ある程度,演奏内容も察しがつくようなアルバムに向かってしまう傾向が強くなってきたようです。

 今年の夏から,「アルバム・ジャケットの世界」 を再開し,稚拙な雑文書きをしていますが,
その影響で,長い間聴いていなかった棚に眠っていたアルバムを聴きなおすことも多かった一年になりました。
買った時に一度聴いただけで終わっていたアルバムも,時間を経て聴きなおすと思わぬ発見があったり,
印象がずいぶん変わってしまったりして,たまには,こういうこともしなくては,などと思いました。
ただ,なかなかそういうきっかけがないので,やはりなにか 「テーマ」 がないと,以前のアルバムを聴きなおすことができないですね。

 それでは,今年の「私のベスト3」です。いつものことですが,順不同です。

 * Gary Smulyan Quartet “ROYALTY at Le DUC” (Groovin' High, SSC 4751)
    Gary Smulyan(bs), Olivier Hutman(p), Michel Rosciglione(b), Bernd Reiter(ds).
    Rec. Nov. 25, 2015, live at Le Duc Des Lombards, Rue Des Lombards, Paris.
    (1)Thedia (2)The Star-crossed Lovers (3)Cindy's Tune (4)Serenity
    (5)Elusive (6)Laura (7)Body And Soul

 どうしても,たまに聴きたくなるのが,バリトン・サックスの腹の底を抉るような音。
ライブだけに一層熱い熱い演奏になっています。バラードも情感たっぷりで,しみわたってくる。
圧巻はラストの 《Body And Soul》。その前の 《Laura》 がじんわり来るバラードだったので,バラードが続くのかと思ったら・・・豈図 (あにはか) らんや,急速調の 《Body And Soul》 とは・・・。これは,素晴らしい反則だ!
 実はこのアルバム,今年の 3 月くらいだったと思うが,買い逃してしまっていたもの。
まさかないよなぁ,と思いながらネットで検索したら,「在庫僅か」 という・・・あった! というわけで,思わず注文したものです。やはり逃がした魚は大きかったんだと,改めて確認したしだい。
 ピアノの Olivier Hutman ももう 10 年以上前に一枚リーダー作を買ったことがありますが,
叙情的,繊細なピアニストだったと記憶していました。
それが,Smulyan の 「剛」 に対して 「柔」 という感じで意外にうまく噛みあっています。

Royal At Le Duc

 * Cory Weeds “Let's Groove: The Music Of Earth Wind & Fire” (Cellar Live, CL041017)
    Cory Weeds(as), Steve Kaldestad(ts), Mike LeDonne(org), Dave Sikula(g), Jason Tiemann(ds), Liam MacDonald(perc).
    Rec. Apr. 10, 2017.
    (1)Let's Groove (2)Getaway (3)Devotion (4)You And I (5)The Way Of The World
    (6)Imagination (7)Shining Star (8)Kalimba (9)After The Love Is Gone

 R & B の Earth Wind & Fire の曲集。なんでも Mike LeDonne のアイデアだという。
アルバム・リーダーの Cory Weeds は,Cellar Live のオーナーで,いいテナーすが,その彼が今作ではアルトを演奏しています。
テナーは Steve Kaldestad。この人も王道を行くテナー。その2人をフロントに,Mike LeDonne のオルガンが冴えています。
聴く前は,EW & F とジャズの組み合わせということで,ちょっと心配もしましたが,そんな杞憂は見事に吹っ飛ばされるアルバム。
オルガンもたまに聴きたくなる楽器のひとつですね。

Let's Groove

 * Dado Moroni, Luigi Tessarollo “Talking Strings” (Abeat, AB JZ 160)
    Dado Moroni(p), Luigi Tessarollo(g).
    Rec. Apr. 2, 2016.
    (1)Gershwin Suite : An American In Paris / Lady Be Good / Embraceable You / Fascinating Rhythm
    (2)Summertime (3)It Might As Well Be Spring (4)First Smile
    (5)Funkallero (6)Darn That Dream (7)Secret Love (8)The Blues
    (9)Look For The Silver Lining (10)Adriano (11)How Deep Is The Ocean

 Dado Moroni のピアノと Luigi Tessarollo のギターのデュオ・アルバム。
Moroni の (4),Tessarollo の (10),Bill Evans の (5) 以外は,おなじみのスタンダード。
しかし,これが単なる耳障りのいいスタンダード曲集じゃない。
ジャズの伝統をしっかり踏まえつつ,お互いが,ソロとバッキングで刺激しあい,実にスリリングな演奏になっています。
こりゃ,ホントにいいわ。癒し系ですね。

Talking Strings

 【次点】
 以上,できるだけみなさんと被らないように,かつ私好みのオーソドックスな演奏のアルバムを選んでみました。ただ,どうしても,最後まで悩んだアルバムを 【次点】 として出しておきます。

* Enrico Pieranunzi, Mads Vinding, Alex Riel “Yesterdays” (Stunt, STUCD 17072)
    Enrico Pieranunzi(p), Mads Vinding(b), Alex Riel(ds).
    Rec. Nov. 11, 1997, live at Copenhagen Jazzhouse.

 このアルバムを聴いた時に,これは今年の 「ベスト3」 に入ると確信したアルバム。
かっての “The Kingdom” (Stunt, STUCD-19703) との合わせ技で必ず入れようと思っていました。
あれから早 20 年。もうすでに,何人かの方がこのアルバムを選んでおられるので,私が出すまでもない・・・と,「次点」 にしました。
ただ,やはり,スタジオ録音の “The Kingdom” ともども,記録には残しておきたいアルバムでしょう。

Yesterdays

* Enrico Pieranunzi, Rosario Giuliani “Duke's Dream” (Intution, INT 3445 2)
    Enrico Pieranunzi(p, el-p: 3, 10), Rosario Giuliani(as, ss: 8).
    Rec. Mar. 7-9, 2016.

 デュオ・アルバムとして,Dado Moroni, Luigi Tessarollo 盤とどちらにしようかと最後まで悩みました。
Enrico Pieranunzi の実力・人気も含めて,もう何も言わなくてもいいだろう,ということで,あえて 「次点」 にしました。

Duke's Dream

* Champian Fulton & Scott Hamilton  “The Things We Did Last Summer” (Blau Records, Blau 018)
    Scott Hamilton(ts), Champian Fulton(p, vo), Ignasi González(b), Esteve Pi(ds).
    Rec. Apr. 1, 2017, live at Espai de la Música Mestre Vils (Benicàssim). 2017-09

 今年初めて Champian Fulton というピアニストを知りました。
まだまだ若い女性ピアニストですが,初めて聴いた “Speechless” (Posi-tone, PR8165) というアルバム,
1曲目を聴いた感じでは,ありゃ,これは Erroll Garner じゃないか・・・
2曲目以降も,Red Garland を彷彿とさせるようなスタイル。
その彼女,1985 年生まれというから驚き。
なんで,この時代に,その若さでこのスタイル?!
しかも,ヴォーカリストでもあるということを知り,すぐに出てきたのが,このアルバム。
モダン・スイングの Scott Hamilton となら相性はいいでしょう。ここでは,5 曲歌っています。



(11)>ドラさん

ここ数年はオーソドックスで保守的な選択だったと思います。
でも今年はやや刺激的で先進的なサウンドになりました。
あと今年はオルガン聴きとヴァイブ聴きをテーマにしました。
ヴァイブ聴きはまだ続いているけれどそれぞれ面白かった作品を次点として挙げておきます。


■DAVID GILMORE QUINTET / TRANSITIONS
david gilmore(g), mark shim(ts),
victor gould(p), carlo derosa(b), e.j.strickland(ds),
gregoire maret(harmonica)(4), bill ware(vib)(8)
2017/Criss Cross/

1 End Of Daze (D.Gilmore)
2 Beyond All Limits (W.Shaw)
3 Blues Mind Matter (B.Hutcherson)
4 Blusette (T.Thielemans)
5 Both (A.Peacock)
6 Spontanuity (D.Gilmore)
7 Kid Logic (V.Bailey)
8 Farralone (B.Hutherson)
9 Nem Un Talvez(H.Pascoal)

デヴィッド・ギルモア(g)はM-Base派ですね。
スティーヴ・コールマン(as)&ファイブ・エレメンツの一員でした。
共演のマーク・シム(ts)もその流れのサックス奏者です。

久々にM-Base派のジャズを聴きましたが面白かったです。
未だに新鮮さは失っていないと同時に聴き易くなっていると思います。
先進的で頭でっかちなところもあったけれどだいぶ丸くなってきています。
最近は聴き易いものばかりを聴いていたのでもの凄く新鮮で毎日愛聴していました。

どの曲も良かったけれど好みではボビー・ハッチャーソン(vib)の(3)と(8)が出色でした。
展開やリズムに工夫が見られる(6)や(7)もお気に入りになりました。
ゲストがハーモニカとヴァイブというのもよく考えられた選択だと思います。
アルバムの流れに変化が出て曲想も多彩で飽きさせません。
演奏内容も素晴らしく構成もよく考えられている・・・今年聴いた中では一番いいかな。


■NAJPONK TRIO / AND TENER TITANS
ondrej stveracek(ts), osian roberts(ts),
najponk(p), taras voloschuk(b), marek urbanek(ds)
2017/Gats/

1 Introdiction By Glenn Spicker
2 All Crean (D.Gordon)
3 Rhythm-a-Ning (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
4 Take The Coltrane (D.Ellington)
5 Blue Monk (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
6 Impressions (J.Coltrane)
7 All Crean (D.Gordon) - afternoon rehearsal take

もう10年位前になるのかな、チェコのナイポンク・トリオが大きな話題になったのは。
ナイポンクが紹介されるや否や確かな実力と個性的な名前で日本のピアノ・ファンを席巻してしまった。
バド・パウエル系のジャズの王道をいくピアニストで、メリハリのある切れ味鋭い演奏が素晴らしいです。
どれを聴いても間違いないという安定感と安心感があって聴き味がとても良いです。
やはり大人気のようで毎年新作も次々に発売されています。

ジャケットを見た途端に「これはいいぞ」という予感がありました。
3週間前に紹介したばかりのチェコのOndrej StveracekとイギリスのOsian Robertsの2テナーの競演です。

テナー二人の個性がハッキリしているので聴いていて面白かったです。
共にコルトレーン系でパワフルであるけれどOndrej Stveracekは切れ味、Osian Robertsはうねるテナーが特色です。
デクスター・ゴードン(ts)を彷彿とさせる豪快さも持っています。
そのデックスの1曲目の「All Crean」でギュッと心を鷲づかみにされました。
(7)「Impressions」では二人の個性が浮き上がる・・・ナイポンク・トリオの素晴らしいバッキングにも注目です。
チェコ・ジャズの最高峰が聴けたと思います。
テナー・バトルの作品は数多く存在しているけれど、これもまた記憶に残る一枚になりました。

なお(3)と(5)の2曲はモンク研究のオーストリアのピアニスト、ハンス・グロイナーに捧げるものになっています。


■ARI AMBROSE QUINTET / RETROSPECT
ari ambrose(ts), alex norris(tp),
jeremy manasia(p), jay anderson(b), donald edwards(ds)
2016/SteepleChase/

1 Last Stand (A.Ambrose)
2 Sophisticated Lady (D.Ellington)
3 Back Road (K.Dorham)
4 Retrospect (A.Ambrose)
5 Gone With The Wind (A.Wrubel)
6 Escapade (K.Dorham)
7 Just One Of Those Things (C.Poter)

アリ・アンブローズ(ts)を聴くのは2枚目で最初はステフェン・リレイ(ts)とのピアノレス・双頭バンドでした。
そういうことでアンブローズの純粋なリーダー作を聴くのは初めてです。
初めてじっくりと聴いてみましたが「これは~、いいぞ~」と思いました。
1曲目からグイグイと引き込まれていく自分がそこにいました。
アンブローズがいかに「SteepleChase」の看板テナー・サックス奏者になったのかの理由がよく分かりました。
ジョン・コルトレーン~ファラオ・サンダースのパワフル&スピリチュアルの王道を踏襲しています。
深くて重いテナー・サックスの音色、バラードの表現力も秀逸です。
メンバーがまた良くてアレックス・ノリスのトランペット、ジェレミー・マナシアのピアノにも痺れました。
今年の「ベスト3」の有力候補になるのは間違いありません。

全7曲は自身のオリジナル2曲とその他5曲の構成です。
バランスも良く、よく考えられた選曲だと思います。
ちなみにケニー・ドーハム(tp)の曲は近年再評価されているようで演奏する人が多くなりました。

テナー奏者のサングラス・ジャケは多いけど絶対にハンク・モブレイ(ts)を意識していると思います。
「俺もいつかはやってみたい」・・・なんてね。


次点

■JOHN PATTON QUINTET / BOOGALOO (1968Rec/Blue Note)
vincent mcewan(tp), harold alexsander(ts,fl),
john patton(org), george edward brown(ds), richard "pablo"landrum(cong)

今作はお蔵入りになっていた発掘盤の一枚です。
パットンは先進性を持つオルガン奏者でラリー・ヤングの音楽性に通じるものがあります。
ここではハロルド・アレキサンダー(ts,fl))が異質の存在です。
コルトレーン派、アヴァンギャルドで強烈な演奏を聴かせてくれました。
ドラムス&コンガのリズム陣が繰り出すグルーヴ感も凄いです。
全体を通してパットンの刺激的なオルガンも魅力的で素晴らしいと思いました
オルガン・ジャズの傑作の一枚です。


■KHAN JAMAL TRIO / THE TRAVELLER (1985Rec/SteepleChase)
khan jamal(vib), johnny dyani(b), leroy lowe(ds)

ヴィブラフォンのカーン・ジャマル・トリオです。
このジャマル・トリオは不思議な感覚でインパクトがありました。
出てくるサウンドが初めての味というか、今まで聴いたことがない味わいです。
ヴァイブ、ベース、ドラムスの3者の音がキッチリと集まってくる感じ・・・未体験ゾーンで面白かった。
実に引き締まった感覚でクリアで音に無駄がないサウンドです。
このカーン・ジャマル・トリオは今までで一番ユニークなサウンドを聴かせてくれました。



(12)>Suzuckさん

まずは、インスト!

1.Cold Sand / Alessandro Galati Trio

Cold_sand

選び抜かれた美しい音はもちろん、音と音の間(はざま)に込められた彼らのはぁーとを思いっきり感じる。
期待どおり、期待以上、心に広がる艶めく音風景。濡れ輝く石畳のように、光り輝く感情の発露。。
アレッサンドロ・ガラティは、もう一度生で聴きたいピアニストの筆頭です。

2.Open Book / Fred Hersch

Open_book


繊細なタッチと溢れるリリシズム、基本的にはとても耽美的な音楽を奏でるフレッド・ハーシュ。
時折、心の奥から湧き上がってくるような激しい部分も聴え魂の解放とも言える奥深い一枚。


3.Far From Over / Vijay Iyer Sextet

Far_from_over

ヴェイジェイ・アイヤーの3管!
アルバムが持っているエネルギーが半端ないので日常生活に溶け込む音楽とは対極!
彼のやっていることはよくわからなくても、音楽は最高に痺れる!この創造力!やっぱり、天才ですよね♪

次点は、マイ・ダーリン、クリポタさま。あぁ、クリポタさまがベスト3に入らないなんて。。

4.Dreamer Is The Dream / Chris Potter

Dreamer_is_the_dream

久々の小さめコンボでのクリポタさま。
ECMらしからぬ躍動感や激情的な演奏も多々ある。文武両道、知力体力と無敵な音楽の探求者。

「以前に、ドラさまは、クリポタさまに触手がわかないと仰っていたのですが、この1曲めとか、、結構スピリチュアルな雰囲気。」貸してあげたいです。。つうか、AppleMUSICにあるはずです。


1.She Moves On / Youn Sun Nah

She_moves_on

言葉の一つひとつに感情を込めてしっかりと歌い上げ、、
時折、挑戦的なスタイルも垣間見ることのできる彼女らしいバランスの良い作品。
親しみやすい曲を揃えながら、洗練されたコンテンポラリーな独自の輝きを放っているユン・サン・ナ。


2.Dreams / Sinne Eeg

Dreams

歌の巧いのはもちろん、安易な演奏に絶対走らず、彼女の世界観を堪能できる1枚。
シーネ・エイ、この圧倒的な存在感で幸せに浸ってくださいね。

3.Lilies / Melanie De Biasio

Lilies


ベルギーの個性派ジャズ・シンガー、メラニー・デ・ビアシオが新作。
ダークなヴォーカル好きに、めちゃ突き刺さってしまいました。。
7曲目のAfroblueの1曲買いです。。。

次点は、

4.Dance of Time / Eliane Elias

Dance_of_time


ジャジーでポップな凄腕ボサノバジャズ♪
今更、イリアーヌ?いやいや、されどイリアーヌ。いくつになってもイリアーヌ!

今年は、車の中で、、『世界はここにしかないって上手に言って / ものんくる』、『Lighter / CRCK/LCKS 』、『めたもるシティ / けもの』、、極上シティポップ?が大活躍だった。演奏に今話題の人たちが入ってるのがキモ。
友だちが同乗したときに、「歌ものですか?珍しいですね!」って、言われちゃったもの。

今、「歌」は重要なキーワードですよね。。。



(13)>WAKAさん

今年行ったライブの中では、吉祥寺sometimeでの井上信平さんが素晴らしかったです。井上さんのご機嫌なフルートはもちろんの事、竹中俊二さんのギターが思わず体が揺れてしまう位groovy!でした。
一昨年から夢中になっている山下達郎さんのライブも忘れてはなりません。今年のツアーは宇都宮、松本、大宮、高松の4箇所に行く事が出来ました。
また9月に開催された「氣志團万博」での山下達郎さんのステージは、私にとって人生初の野外フェス参加という事もあり、今年一番の思い出となりました。
素晴らしい音楽を聴く事が、私の日常のエネルギー源となっています。

さて今年の私的BEST3は以下の通りです。

①Jardin de SATIE サティの庭/大石学トリオ (月下草舎 GEKKA0005)2016年録音

大石学(ピアノ)
米木康志(ベース)
則武諒(ドラムス)

去年の9月に私が実際に聴いたライブがCDになりました!なので思い入れも深いです。
大石さんの凜としたピアノの音色、米木さんの重厚なベースの響きが良く録られており、ついつい音量を大きくしてしまいます。
繊細な則武さんのドラムミングによりダイナミックさが加われば、更にこのトリオは進化すると思います。

②ふるさと -on my mind-/本田竹広 (テイチクレコード TECD-39511-2)2004年録音

本田竹広(ピアノ)
米木康志(ベース)
本田珠也(ドラムス) 他

本田竹広さんのピアノはとにかく聴く者の心を揺さぶります。しかもこのCDでは童謡や日本の名曲ばかり演奏しているので尚更です。
本田さんは残念ながら2006年に亡くなってしまいましたが、素晴らしい作品を数多く残してくれました。これからも人々に感動を与え続ける事でしょう。
これもベースが米木さんです。

③You Oughta Know It/Paul Brusger (BROWNSTONE BRCD 2-0002)1997年録音

paul brusger(ベース)
Valery Ponomarev(トランペット)
george allgaier(テナーサックス)
Dado Moroni(ピアノ)
john jenkins(ドラムス)

これは完全にジャケット買いです。
特に目新しい事は何もやっていない(良い意味で)、正真正銘のハードバップです。
堅実なトランペッター Valery Ponomarevと、今やすっかり大物になってしまったピアニスト Dado Moroniが参加しているのもポイントです。
やっぱり真っ直ぐなジャズは良いですね!



(14)>kita3さん

1 Emanuela Campana / Fortissimo
  夏が来た~って感じで、今年一番のお気に入り。巷ではそんなに評判になってなかったかもしれないけど、いいのです!
2 George Robert / Plays Michel Legrand
昨年発売で、今年前半よく聞きました。まだまだ、こういうジャズも発売されていて、ホッとします?!
3 Nathan East / Reverence
年とともに思考回路がシンプルになっているのか、この手の音楽には、とにかく弱いです。2作目もよかった!
4 Age Garcia / Alabastro
何気に良かったです。ブラジルのピアニストということで、爽やかな風が感じられました。
5 John Harrison / Roman Sun
  もう一枚、旧作を。これも今更聞いた一枚ですが、良かったです。探せばまだまだ好盤あるもんです。

ということで、今年はこの5枚。今年は今までで一番CD買わなかった年かと思います。