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Dragon's Jazz Corner

Renee Rosnes (p)


* RENEE ROSNES QUINTET / BELOVED OF THE SKY
renee rosnes(p), chris potter(sax,fl),
steve nelson(vib), peter washington(b), lenny white(ds)
2018/Smoke Session/

1 Elephant Dust
2 Scorned As Timber, Beloved Of The Sky
3 Mirror Image
4 Rosie(B.Hutcherson)
5 Black Holes
6 The Flame And The Lotus
7 Rhythm Of The River
8 The Winter Of My Discontent(A.Wilder)
9 Let The Wind Rumpus Start


リニー・ロスネス(p)の作品、ここは久し振りにクリス・ポッター(ts)を聴いてみるかと手が伸びました。
ロスネスは1962年生まれ、カナダ出身です。
最初の旦那はドラマーのビリー・ドラモンドで現在の旦那はピアニストのビル・チャーラップです。
女性としては硬質なタッチの持ち主なのでポッターとの相性はいいのではないかと思いました。

全9曲は2曲を除いて全てロスネス自身のオリジナルで占められています。
全部オリジナルというのもきついのでこの構成は良かったと思います。
聴いていて感じたのはポッターはもちろんいいけれどここでの決め手はスティーヴ・ネルソン(vib)にありました。
いつになく激しいプレイを聴かせるピーター・ワシントン(b)や熱く多弁なレニー・ホワイトにも注目です。
予想通りロスネスとポッターは似た者同士でグイグイと鋭く迫ってくる。
ここに加味されるネルソンのヴァイヴが本当に良い隠し味になっています。
私的ベストは(1)「Elephant Dust」で力強く迫力のある演奏に圧倒されてしまいました。
じっくりと聴かせる(3)「Mirror Image」も秀逸です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)




*RENEE ROSNES & THE DRUMMONDS / LETTER TO EVANS
renee rosnes(p), billy drummond(b), ray drummond(ds)
2000/VIDEOARTS/

リニー・ロスネスを中心に「ザ・ドラモンズ」と命名したようですね。身内トリオの新作です。
前作の「星に願いを」も同メンバーによるスタンダード特集でした。
夫婦、兄弟による演奏はややもすると馴れ合いになってスリルに欠ける恐れがあります。
個人的にはメンバーを変更した方が良かったのではと思っています。
題名通り、ビル・エバンスのトリビュート・アルバムです。
リニー・ロスネスはリリカルですが女性としては重厚なタッチのピアノが特徴です。
「you and night and music」や「my romance」等、エバンスゆかりの曲が取り上げられています。
日本人プロデューサーによるピアノ・トリオとしてはやや硬質な作品ですね。

(中間系)

[You And The Night And The Music], [My Romance], [Emily],
[I Hear A Rapsody], [You'd Be So Nice To Come Home To]




*RENEE ROSNES TRIO / WHEN YOU WISH UPON A STAR
renee rosnes(p), ray drummond(b), billy drummond(ds)
1999/KEY"STONE/

リニー・ロスネスのリラグゼーション・スタンダード作品集です。
全10曲が有名なスタンダード曲で、誰でもが安心して聴けるピアノ・トリオ・アルバムになっています。
共演も両ドラモンドですから、言わば家族ぐるみのリラックスした演奏が聴けます。
女性特有のリリカルで美しいピアノの音が魅力です。聴き方はご自由にどうぞ。

(中間系)

[Nature Boy], [Autumn In New York], [Over The Rainbow], [Alone Together],
[When You Wish Upon A Star], [Danny Boy], [Lullaby Of Birdland], [The Sound Of Silence],
[Polka Dots and Moonbeams], [Like Someon In Love]




*RENEE ROSNES TRIO / ART & SOUL
renee rosnes(p), scott colley(b), billy drummond(ds),
dianne reeves(vo), richard bona(per)
1999/EMI/

成熟のピアノ・トリオ。
ジャンルの壁を超越、個性溢れるピアノ・タッチが冴え渡る。
(帯中よりの抜粋)

[Goodbye], [Footprints], [Lazy Afternoon], [So In Love]