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Dragon's Jazz Corner

Sarah McKenzie (vo,p)


* SARAH McKENZIE / PARIS IN THE RAIN
sarah mckenzie(vo,p,arr),
reuben rogers(b), gregory hutchinson(ds), mark whitfield(g),
dominick farinacci(tp)(1,5,11,13), scott robinson(as)(1,5,13),
ralph moore(ts)(1,3,5,12,13), jamie baum(fl)(1,5,7,11),
romero lubambo(g)(7,9), warren wolf(vib)(1,2,5,6,10,11)
2017/Impulse/

1 Tea For Two (Youmans/Caesar)
2 Paris In The Rain (S.Mckenzie)
3 One Jealous Moon (S.Mckenzie)
4 Little Girl Blue (Rodgers/Hart)
5 I'm Old Fashioned (Kern/Mercer)
6 When In Rome (Coleman/Leigh)
7 Triste (Jobim)
8 Embraceable You (Gershwin)
9 In The Name Of Love (Rankin/Estelle)
10 Don't Be A Fool (S.Mckenzie)
11 Onwards And Upwards ! (S.Mckenzie)
12 Day In Day Out (Bloom/Mercer)
13 Road Chops (S.Mckenzie)


サラ・マッケンジー(vo,p)の今作は発売時に気になったけどそのまま忘れていました。
サラはオーストラリアのメルボルン出身でアメリカのバークリーに通ったとあります。
現在はフランスのパリを中心に活躍中です。
ヴォーカル&ピアノの二刀流でダイアナ・クラールとイリアーヌの中間をイメージしました。

今作はドミニク・ファリナッチ(tp)に何かないか?と探していた時に引っかかりました。
ジャズの名門レーベルのインパルスからのリリースということで共演者の豪華さには驚くばかりです。
サラのピアノとリューベン・ロジャーズ(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)のトリオを中心に
マーク・ホイットフィールド(g)、ドミニク・ファリナッチ(tp)、ラルフ・ムーア(ts)、スコット・ロビンソン(as)
ウォレン・ウルフ(vib)、ロメロ・ルバンボ(g)、ジャミー・バウム(fl)などのシブい名前が見えます。
全13曲は自身のオリジナル5曲とスタンダード8曲とバランスの良い構成です。
作曲能力にも秀でていて表題曲の(2)「Paris In The Rain」を初め聴きどころになっています。
スタンダードの選曲も見事でサラの音楽性の全てを表していると思います。
マーク・ホイットフィールドのギター1本で歌うバラードの(8)「Embraceable You」が素晴らしい。
(4)「Little Girl Blues」、(6)「When In Rome」、(9)「In The Name Of Love」、
(12)「Day In Day Out」などが選曲されたのは嬉しかったです。
今作はサラの代表作になるのは間違いなく、今後これだけの作品はむずかしいかも知れません。
なおプロデュースは「Brian Bacchus & Jay Newland」の2人です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)